50年で3/4になった東京と大阪の距離 新幹線スピードアップの歴史

2015年3月のダイヤ改正で、23年ぶりにスピードアップする東海道新幹線。今回は270km/hから285km/hという15km/hの速度向上ですが、そうした改良を積み重ねてきた約50年の歴史で、東京~新大阪間の時間距離は3/4に縮まっています。

日本一の速さを記録した東海道新幹線

 そして1987(昭和62)年4月1日、国鉄が分割民営化されJR東海へその運行が引き継がれると、東海道新幹線はスピードの意味でも新たな時代へ入っていくことになります。

 まず1988(昭和63)年3月13日に100系「ひかり」が最高速度220km/hのまま、東京~新大阪間の所要時間を2時間49分へ短縮します。

 そして1992(平成4)年3月14日、大きな変革が起きます。300系電車と新たな列車「のぞみ」の登場です。300系「のぞみ」は最高速度を一気に50km/hも上げ、270km/h運転を実現。所要時間も2時間30分と約20分短くなりました。

 2007(平成19)年7月1日、車体傾斜装置を搭載しカーブを高速で通過できるN700系がデビューすると、最高速度は引き続き270km/hながら所要時間を2時間25分に短縮。そして今回2015年3月14日、N700Aによって最高速度が285km/hへ23年ぶりに引き上げられ、所要時間も2時間22分と約8年ぶりに短縮されることになります。

 開業時は210km/hだった、東海道新幹線の最高速度。それがおよそ50年で75km/h、割合では36%向上した計算です。所要時間も開業1年後の「本領発揮」3時間10分から48分、割合では25%短くなり、東京~新大阪間が3/4になりました。

 ちなみに東海道新幹線は、客を乗せてより速く走ったこともあります。2009(平成21)年11月16日、「高速鉄道シンポジウム」に参加した各国の政府関係者らが乗車し、N700系が米原~京都間で330km/h運転を行いました。

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「日本最速」の記録を持つJR東海の955形「300X」(2011年10月、恵 知仁撮影)。

 また東海道新幹線、試験では443.0km/hで走ったこともあります。955形「300X」という試験車両が、1996(平成8)年7月26日に米原~京都間で達成した記録です。この443.0km/hというスピード、実はリニアを除いた鉄道で日本史上トップ。この意味では、東海道新幹線は日本一速い新幹線だったりします。

【了】

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Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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