「新宿駅から西に線路を引きたい」中川家礼二
「こんなところを撮ってどうするんですか?」
番組のロケでは、車両のごく一部をアップで撮影するなどして、鉄道会社の人に「こんなところを撮ってどうするんですか?」とよく言われたそうです。さらに蒸気機関車の動態保存で知られる大井川鐡道(静岡県)を訪問した回(『それゆけ中川電鉄』4巻)では、その大きな特徴である蒸気機関車にまったく乗車しなかったとも。元近鉄や南海の古い車両が走る大井川鐡道。一般的な目線で見ると不思議に思うかもしれませんが、そうした番組の作り方に鉄道ファンなら共感する部分が多そうです。
このイベントでは、そうした鉄道ファンが共感する話がたくさん飛び出しました。礼二さんは鉄道関係の教育が受けられる岩倉高校を訪問した回(『中川家礼二の鉄学の時間』1巻)について、「もっと若ければこの学校に入りたかった」「人生変わってもいい」と、寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」の回(『それゆけ中川電鉄』2巻)については「東京駅にJR西日本の乗務員がいるのが良い」と語り、会場の鉄道ファンはその都度、うなづいていました。
ちなみに礼二さんは最近、仕事で新幹線に乗ったとき、ちょっと変わったことがあったそうです。駅で声をかけられ「いつも観てますよ」と言ってくださるのかなと思ったら、「取れました!」。2015年3月のダイヤ改正で引退する寝台列車のきっぷについて、その駅で「10時打ち」を試みた人から喜びの報告を受けたそうで、気持ちは皆よく分かるのか、やはり会場の鉄道ファンは笑顔でうなづいていました。
また礼二さんは「鉄道好きの人は分かってくれると思う」として、「地下鉄の前面展望を皆に見せてあげたい」とも話していました。その意外と激しいアップダウン、また隠れている何かがあったり、トンネルとはいえ鉄道的には見どころも多い地下鉄。礼二さんは「鉄道好きじゃない人、宮川大輔さんなんかは『地下鉄の前を見てどうすんねん!』と言うけれど」と話し、会場の笑いを誘っています。
礼二さんが鉄道に関する様々な疑問を調査、解決していく『中川家礼二の鉄学の時間』は、2015年2月25日(水)に1~6巻が発売されました。そして架空の鉄道会社の社長に就任した礼二さんが自分の鉄道会社を作るため、さまざまな鉄道会社を視察する『それゆけ中川電鉄』は2015年3月11日(水)に1~6巻が発売されます。放送未公開シーンも収録され、それぞれ各巻2000円(税別)。両タイトルとも、初回プレス版を1巻から6巻まで購入すると、抽選で「本物の電車の座席(3人掛けロングシート)」が当たるそうです。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
礼二って最近、似非鉄子を次々に推してるね。
M井R奈
I川S椰
K野T美
S川A子
この方達って草加かな?。
礼二もそうだし。
鉄道は好きだけど、鉄道ファンは苦手なんですよね…お互い様だと思いますが 鉄子はもっと苦手