震災で未だ6路線不通も見えてきた全線復旧

東日本大震災から丸4年が経過しましたが、未だ6路線が被災から復旧していません。ただ多くの路線について「BRT」による仮復旧や具体的な復旧期日が定まってきたほか、原発事故の影響で事情が異なる常磐線についても3月10日、国土交通省が見通しを公表。全線の復旧が見えてきました。

原発事故の影響を受ける常磐線で国交省が示した見通し

 未だ不通になっているもうひとつの路線は、JR東日本の常磐線です。2015年3月11日現在、竜田(福島県楢葉町)~原ノ町(福島県南相馬市)間の46.0kmと、相馬(福島県相馬市)~浜吉田(宮城県亘理町)間の22.6kmが不通になっています。

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不通区間の駅名が消された常磐線相馬駅の駅名標(2012年3月、恵 知仁撮影)。

 常磐線は津波や揺れによる被害のほか、福島第一原子力発電所の事故による影響も受けていることから、その運転再開についてほかの被災路線とは異なる難しさがあります。

 しかし2015年3月10日(火)、国土交通省は常磐線の復旧について見通しを発表。運転再開が少しずつ見えてきました。そこで示された見通しは次の内容です。

●2016年春までに開通

小高(福島県南相馬市)~原ノ町 9.4km

●2017年春頃に運転再開見込み

相馬~浜吉田 22.6km

●遅くとも2年後(2017年3月)までの開通を目指す

小高~浪江(福島県浪江町) 8.9km

●3年(2018年3月)以内をメドにできるだけ速やかな開通を目指す

竜田~富岡(福島県富岡町) 6.9km

 ただ残りの浪江~富岡間20.8kmについては、具体的な期日は示されませんでした。帰還困難区域を含むためです。しかしこの区間の復旧についても国土交通省は「除染や異常時の利用者の安全確保策を完了した後、開通」とし、常磐線の全線復旧を目指す方針を明らかにしています。

 JR東日本の常磐線は、東京都と宮城県仙台市を茨城県水戸市、福島県いわき市など太平洋側を経由して結ぶ路線です(正式な区間は日暮里~岩沼、343.1km)。

【了】

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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