新幹線本部長「今日は画期的な日」
世界のフロントランナー「新幹線」
東海道新幹線のスピードアップにあたり「最も苦労したことは?」という記者の質問に対し、巣山本部長は「速度を上げるにあたって一番大切なのは安全性、いかに早く列車を止めるかということ」と答え、愛知県にあるJR東海の小牧研究施設や試験車両で新型ブレーキの開発に注力したことを挙げました。
東海道新幹線で285km/h運転を行うN700A車両(N700系からの改良車も含む)は、新たに開発された「中央締結ブレーキディスク」を搭載。285km/h走行時でも、従来の最高速度である270km/h走行時と同等の距離で停止できる性能を実現しています。特に地震の発生を考えた場合、できる限り短時間で減速し、停止することが重要です。
2015年3月14日、「画期的な日」を迎えた日本の高速鉄道「新幹線」。その将来について巣山本部長は「新幹線の安全性、正確性、快適性にさらに磨きをかけ、世界の高速鉄道における『フロントランナー』として、その名に恥じないよう精いっぱい努力していきたい」と語りました。
ちなみに東京駅で出発式が行われた「のぞみ15号」には、今年2月下旬にメーカーから納車されたばかりの「G19」という編成のN700A車両が使用されています。
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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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