西武HDが台湾鉄路と包括提携 災害時は相互応援

西武HDと台湾鉄路管理局が「包括的事業連携に関する友好協定」に調印。そこには単なる姉妹鉄道関係にとどまらない意図があるようです。また両者は災害時の相互協力も発表したほか、今後、京急を交えた更なる展開が見られるかもしれません。

西武鉄道ではなく西武HDが包括提携

 2015年3月14日(土)、グランドプリンスホテル新高輪(東京都港区)で西武ホールディングス(西武HD)と台湾鉄路管理局(台鉄)が「包括的事業連携に関する友好協定」に調印しました。

 日本を訪れる外国人が過去最高を更新している現在、なかでも台湾からの来日はおよそ282万人(JNTO訪日外客数統計値、2015年1月20日発表)と国・地域別で最多。またJNTO(日本政府観光局)によると日本人の台湾訪問も2014年は約163万人と前年より15%増え、相互の往来が活発になっています。

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台湾鉄路管理局の本部がある台北駅(2014年11月、恵 知仁撮影)。

 そうした状況のなか、日本の鉄道と台湾の鉄道が提携を結ぶ例が増えており、2012年にJR北海道「SL冬の湿原号」と台鉄の日本製蒸気機関車CK124が姉妹締結。そして2013年には江ノ島電鉄と台鉄の平渓線が提携したほか、JR四国の松山駅と台鉄の松山駅が2013年に、JR東京駅と台鉄の新竹駅が2015年に姉妹駅になるなどしました。

 このような提携は相互にPRし集客を図るなどの目的で行われますが、今回結ばれた提携は「台鉄と西武鉄道」のみならず、「台鉄と西武HD」で提携したのがポイントです。

 今回、台鉄と西武HDが「包括的事業連携に関する友好協定」を、台鉄と西武鉄道が「姉妹鉄道協定」を締結しました。そして西武HDは「台湾鉄路と当社は共に鉄道事業、その他関連事業など幅広い事業分野に力を入れている」ことを挙げ、包括的に連携することで事業の発展、そして地域社会への貢献が相互に実現できることから、今回の締結を行ったとしています。

 西武グループは西武鉄道を中心とした都市交通・沿線事業のほかホテル・レジャー事業、不動産事業、建設事業などを行っています。また台湾出身の郭俊麟投手が在籍する埼玉西武ライオンズは、2015年4月11日と12日の対千葉ロッテマリーンズ戦で「台湾デー」を実施。西武プリンスドームを台湾ムード一色に染め上げるそうです。今回の調印に出席した台鉄の周局長も、有名な日本の野球と台湾の野球も協力をしていければ、といった趣旨の発言をしています。

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