西武HDが台湾鉄路と包括提携 災害時は相互応援

西武HDと台湾鉄路管理局が「包括的事業連携に関する友好協定」に調印。そこには単なる姉妹鉄道関係にとどまらない意図があるようです。また両者は災害時の相互協力も発表したほか、今後、京急を交えた更なる展開が見られるかもしれません。

京急の社長にも連絡

 西武HDと台鉄の相互で行う取り組みとしてまず今回発表されたのは、「相互の観光PR」と「記念乗車券の発売」、そして「大災害時の相互応援」です。

 2011年、「東日本大震災」に見舞われた日本。1999年、「921大地震」に見舞われた台湾。そうした未曽有の災害を経験し、乗り切った両社はその教訓を活かして互いの防災対策をより充実させること、そして大災害発生時には相互に物的・人的支援をすることに合意しました。

「このたび、友好協定締結においてみなさまの強い力添えにより相互の協力がますます活発することで両国が親密な関係になり、より便利な鉄道生活を築けると信じております」

 台鉄の周局長は今回の調印式で、「日本語がおかしいところがございましたらご容赦ください」としつつ、そう日本語で話しました。

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西武HDの後藤社長(右)と台湾鉄路管理局の周局長(左)が出席し行われた調印式(2015年3月14日、恵 知仁撮影)。

 また2015年2月26日、京急と台鉄も「友好鉄道協定」を結んでいます。そして2014年、京急が車両を黄色くしたところ西武の車両に似ていると話題になり、今度は西武が車両を赤い京急風に変更するという、ほほえましい出来事がありました。

 西武HDの後藤社長は調印式で京急と「大変親しくお付き合いさせていただいている」と話し、京急の原田社長にも今回の台鉄との提携について連絡したそうです。そして今後、後藤社長はこの良縁をもとに台鉄、京急、西武が協力し、地域社会の発展に貢献していきたいと語っています。具体的なものは現時点では決まっていないそうですが、今後の展開が注目されます。

【了】

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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