来春開業の北海道新幹線に500億円 2015年度事業費

鉄道・運輸機構は、その鉄道建設業務に関わる2015年度の事業概要を発表。新幹線建設の事業費として1625億円が計上され、そのうち来春の開業を控えた北海道新幹線に最も多い500億円が割り振られています。また、既に開業している北陸新幹線長野~金沢間についても290億円が計上されました。なぜ開業済みの路線に、事業費が割り振られているのでしょうか。

都心と空港、郊外を直結する鉄道の調査にも

「都市鉄道利便増進事業」では神奈川東部方面線(相鉄・JR直通線および相鉄・東急直通線)に、前年度プラス93億円の265億円。相模鉄道の西谷駅からJR横浜羽沢駅付近の3km、横浜羽沢駅付近から東急東横線の日吉駅までの10kmを結ぶもので、2018年度内に相鉄とJRが、2019年4月に相鉄と東急が直通運転を始める予定です。

「大都市における鉄道建設」では小田急小田原線の東京都内、東北沢~和泉多摩川間10kmの大改良が挙げられており、2015年度の事業費は前年度プラス10億円の33億円です。

「新線等調査事業」では、「都心-空港・郊外直結鉄道調査」に前年度プラス0.3億円の1.8億円。2014年にJR東日本が明らかにした、新宿駅や東京駅などから羽田空港まで直通運転を行う「羽田空港アクセス線」のことではなく、鉄道・運輸機構の広報によると都心と羽田・成田両空港のアクセス改善に向けた検討のための調査だといいます。

「貸付鉄道施設改修事業」では、「青函トンネルの機能保全に関わる防災事業」に前年度プラス1億円の14億円です。青函トンネルでは2015年4月に列車から発煙するトラブルがありましたが、それとは無関係。列車の運転や安全対策に必要な設備などについて劣化部分を修繕し、トンネルの機能維持を図る目的で1999(平成11)年から行っている施設改修工事だそうです。

 そのほか「受託事業」の事業費として前年度比マイナス50億円の76億円が計上されており、2015年度の鉄道建設業務に関わる鉄道・運輸機構の事業費は、合計で前年度プラス95億円の2015億円となっています。

【了】

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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