北海道新幹線レール締結式 鹿児島から北海道まで新幹線のレールが貫くも、立ちはだかる「東京駅の壁」

北海道新幹線のレール締結式が行われ、ついに鹿児島から北海道まで新幹線で結ばれました。しかし、謎かけのようですが「新幹線のレールが鹿児島から北海道まで繋がった」わけではありません。また、鹿児島発北海道行きの列車を運転することもできません。どういうことなのでしょうか。

分断されている新幹線のレール

 2016年春の開業を目指し、新青森~新函館北斗間で準備が進む北海道新幹線。その「レール締結式」が2014年11月1日、同新幹線の木古内(北海道木古内町)で行われました。これにより同新幹線のレール敷設工事は終了。九州の鹿児島中央駅から北海道の新函館北斗駅まで、新幹線のレールで結ばれたことになります。

 しかしここで「新幹線のレールが鹿児島から北海道まで1本で繋がった」と考えるのは、厳密にいえば間違いです。九州・山陽・東海道新幹線のレールは、物理的に繋がっています。東北・北海道新幹線のレールも、物理的に繋がっています。しかし東京駅で顔を合わせる東海道新幹線と東北新幹線のレールは、物理的に繋がっていないからです。

 なぜ東海道新幹線と東北新幹線のレールは繋がっていないのでしょうか。線路を接続して直通運転を実施すると、例えば埼玉県の大宮駅から名古屋・大阪駅方面へ乗り換え無しで行けるなど、便利な場合も出てくるように思えます。

 両新幹線は、東海道が交流2万5千ボルト60Hz、東北が交流2万5千ボルト50Hzの電気を使う、また東海道は「ATC-NS」、東北は「DS-ATC」という信号システムを使うなど様々な違いがあるため、単純にレールを接続しただけで直通運転はできませんが、技術的に難しい問題ではありません。

赤線で囲った部分が東北新幹線用として計画されていた東海道新幹線の14・15番ホーム。その左を通る東北新幹線側に曲がっている(画像:国土地理院)。

 また東海道新幹線の東京駅16・17番、18・19番ホームは上野駅側がビルでふさがれ、行き止まりです。しかし14・15番ホームだけは上野駅側が少し曲がっており、東北新幹線と接続しやすい構造になっています。両新幹線は障害物があって線路を物理的に接続できない、というわけでもありません。

 ちなみに、東海道新幹線の14・15番ホームが東北新幹線側に曲がっているのは、元々そこは東北新幹線のホームとして使う予定だったためです。

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1件のコメント

  1. 東北新幹線と東海道新幹線の線路が東京駅の14番線と15番線がつながっていれば仙台駅から新大阪・名古屋方面行きの列車が走っていたと思います。東北新幹線と上越・北陸新幹線は大宮駅で線路もつながっているほかに新青森駅から北海道新幹線の線路もつながったばかりです。今の新幹線電車は交流50ヘルツと60ヘルツの両方に対応した車両もあるのになぜ東京駅で新幹線の線路がつながっていないまま現在に至ってしまったのか教えてほしいです。ぼくの住んでいる宮城県には東北新幹線が通っています。宮城県の仙台駅から東北新幹線と東海道新幹線経由で新大阪駅までの直通列車が走っていれば仙台から新大阪まで鉄道で行くのに乗り換えなしで行けるようになるから旅行で行くにも便利になると思います。将来的に東北新幹線の仙台駅から東海道新幹線経由で新大阪行きの列車が東京駅を跨いで走る新幹線が実現してほしいです。