福岡都心部に連節バス導入へ 天神ビッグバン支える

福岡市と西鉄は都心3拠点間を結ぶ新しい交通システムとして、連節バスを使った「都心循環BRT」の導入に取り組むことを発表しました。その背景には、賑わいを増す都心部へのマイカー流入対策もあるようです。

福岡都心部を快速運行

 2015年4月16日(木)、福岡都心部への「連節バス」を使った「都心循環BRT」の導入に、福岡市と西鉄が共同で取り組むことが発表されました。


 「BRT」とは「Bus Rapid Transit(バス高速輸送システム)」の略。バスを2両連結したような「連節バス」を15台導入し、運行するそうです。

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導入される連節バスのイメージ。定員は通常の路線バスの倍近くになるという(画像提供:西日本鉄道)。

 ルートは「博多駅」「天神」「ウォーターフロント地区」という都心3拠点間を結ぶ両回り循環ルートで、主要地点のみ停車の快速運行。博多駅~祇園町~呉服町~ウォーターフロント地区(国際会議場サンパレス前、マリンメッセ前、博多港国際ターミナル)~市民会館前~天神~渡辺通一丁目~住吉~博多駅で、運行頻度は10分間隔が想定されています。


 2016年度にまず2台の連節バスを導入し、運行上の安全性・課題確認を順次行いながら、段階的にシステムを形成。循環ルートでの本格運行へ移行するスケジュールとのこと。「連節バスの導入、シンボリックなバス停整備、鉄道や路線バスとの乗継強化などにより、従来のバスよりも、速く、時間どおりに、たくさんの人を運ぶ、分かりやすく使いやすいシステム」になるといいます。


 天神地区は「天神ビッグバン」プロジェクトによって10年間で30棟のビルが建て替わり、床面積が1.7倍に増加する計画で、さらなる賑わいが予想されています。そうしたなか、マイカーの都心部への乗り入れに対応すること、すなわちマイカーは周辺の駐車場に置いてもらい、駐車場と都心部は公共交通ネットワークで効率よく繋ぐ、というのが「大切な鍵」と考えているとのこと。


 連節バス導入はその一環です。それによって都心部とその周辺部にある駐車場を、また天神と博多駅、ウォーターフロント地区の都心3拠点間を連絡。スムーズに移動できる公共交通システムを、福岡市と西鉄が協力して構築するとしています。


【了】

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

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