空席は想定内で乗客3倍 北陸新幹線

北陸新幹線の金沢延伸開業から1ヶ月が経過。その利用者数は前年の在来線時代と比較し、約3倍にもなっています。北陸新幹線は開業直後に「空席騒動」も見られましたが、どういうことでしょうか。考えてみればある意味、当たり前の話でした。

新幹線になって空いて当然?

 それに対し北陸新幹線のE7系・W7系はすべて12両編成で、定員は934人です。そして、在来線時代との利用者数比較区間である上越妙高~糸魚川間を通る列車は、毎日運転の列車だけで1日25往復運転されています。輸送力は定員ベースで考えて、934人×25往復(50列車)で4万6700人です。

 つまり在来線から新幹線になって、輸送力は約2.6倍に増えました。しかし輸送力の大きな新幹線が開業したからといって突然、関東と北陸を移動する需要が爆発的に増大することは考えにくいところです。

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上越新幹線と連携し関東と北陸を結んでいた在来線特急「はくたか」(2013年8月26日、恵 知仁撮影)。

 飛行機利用から新幹線に変更した人で乗客が増加したことは考えられますが、中日新聞が4月14日(火)に報じたところによると、石川県の小松空港における羽田便の利用者は北陸新幹線開業後、約3割減少したとのこと。2015年1月の時点で羽田~小松間は1日12往復、定員がおよそ200人から300人の機材による運航でした。仮に定員300人の機材が12往復したとして、輸送力は7200人です。そこから3割が北陸新幹線へ移ったとしても、わずか2160人にしかなりません。

 すなわち、在来線から新幹線になって輸送力が約2.6倍にもなっており、だからといって需要が突然莫大に増えるわけもないわけで、北陸新幹線に空席が目立ったというのはある意味、当たり前の話なのです。

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