新型500系登場で東武特急が変わる? 広域路線ネットワークを活用 Wi-FiやPC電源も整備

「KEN OKUYAMA DESIGN」監修、天井は鬼怒川、隅田川の流れをイメージ

 東武の新型特急電車500系は同社で初めて、空気圧で車体の揺れをおさえる「車体動揺防止制御装置(アクティブサスペンション)」を全車両に搭載。乗り心地の向上が図られているほか、車内のWi-Fi環境・PC電源の整備、AED・医療支援器具の据え付け、車いすペース・車いす対応トイレを設置するなどサービス、バリアフリーの向上が図られています。座席数は3両合計で161席。シートピッチ(座席の前後間隔)は1000mmです。

 また軽量なアルミ車体やLED照明、LED前照灯、高効率の永久磁石同期電動機(PMSM)などを採用することにより、環境負荷も低減されているとのこと。モーターは3両編成の両先頭車(2両)に搭載されています。

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500系インテリアデザインのイメージ(画像:東武鉄道)。

 デザインを担当したのは車両を製造する川崎重工で、監修は奥山清行氏が代表を務める「KEN OKUYAMA DESIGN」です。奥山氏は高級車「フェラーリ」などのデザインで知られる工業デザイナー。近年では鉄道車両でも活躍しており、北陸新幹線のE7系・W7系や、2015年秋にデビュー予定の山手線用新型車両E235系などにも関わっています。

 そのエクステリアデザインは、「東京スカイツリーに代表される先進的でシンボリックなもの」にしたとのこと。またインテリアは木目や、江戸の伝統色「江戸紫」をモチーフにした腰掛けの配色、江戸の伝統工芸「印伝」をモチーフにした柄など「和」の雰囲気が漂うもの。そして天井には東武沿線ゆかりの鬼怒川や隅田川の流れをイメージした造形をあしらうなど、「沿線の魅力をつむぐ」デザインにしたといいます。

 ちなみに500系を製造する川崎重工によると、同社が東武鉄道に車両を供給するのは1946(昭和21)年に納入した通勤型電車63系以来といいます。

【了】

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

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コメント

5件のコメント

  1. シートピッチがスペーシアより狭くなる様でサービス低下では?だんだんJR東日本に似てきましたね。成田エクスプレスのグリーン車の席やスーパーひたちのグリーン車が例、人口が多いからかな?

  2. はじめまして。京王沿線住民です。
    500系のイラストを見て「JRがまた新車を出すのかと思ったら
    サイドにTOBUのショボイマークが。
    やっと出すのか新車を・・・。しかも高速に向いていない同期モーターPMSMで
    まあ面白いかもです。
    デザイン:カッコいいじゃないですか!特別評価しますよ。
    あとショボイ通勤車、50000系シリーズ何とかして椅子が硬い背もたれが立っている。
    室内が模様が無くプラスチッキー。日立の標準は京王に絶対に入れて欲しくないです。

  3. 東武のこの車両分割システムは結構いいと思う。本数もっと増やせるしと思う。また宇都宮行きとかアーバンパークラインからの接続とか、半蔵門線、方面とか中央林間から宇都宮とか日光とか考えてもいいと思うけど。

  4. 現在では本線である「伊勢崎線」は全線を通して運行する列車がなくなっています。
    長距離なので普通では無理なのでしょうが、せめて今回の特急で全線通しの運行を復活してもらいたいものです。今でも急行で運行されていてもオカシクナイのですがね~

  5. 以前、車内設備が低下するのでは?投稿しましたが、8月実際に乗車しましたが、東武特急の伝統は無くなったと実感しました。残念です