北陸新幹線で稼ぎ頭を失った北越急行、初のGWは「好調」

北陸新幹線の金沢延伸開業によって、環境が大きく変わった北越急行。収益の大部分を稼いでいた特急「はくたか」が廃止されて最初に迎えたゴールデンウイークですが、臨時列車の運行などで好調だったようです。

昨年から81%も乗客が減少、しかし

 2015年3月の北陸新幹線金沢延伸開業で、それまで首都圏と北陸を連絡する役割を持っていた在来線特急「はくたか」が廃止されました。そしてこれに伴い、「はくたか」が経由していた新潟県の第三セクター鉄道、北越急行は収益の大きな柱を喪失。その将来を案じる声もありました。

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北越急行の「ゆめぞら号」。トンネル内で映像が天井に広がる「シアタートレイン」だ(2014年8月、恵 知仁撮影)。

 こうして環境が激変したのち、北越急行が初めて迎えたゴールデンウイーク。輸送状況はどうだったのでしょうか。

 同社によると4月25日から5月6日までのゴールデンウイーク期間中、全普通列車(快速・超快速・臨時を含む)の乗車人員は昨年よりも3852人増え、+18.5%の2万4719人。「好調に推移」(北越急行)したといいます。運休などの大きなトラブルもなかったそうです。

 ただ、気になるのは在来線特急「はくたか」の廃止による影響です。同社によると昨年のゴールデンウイーク期間中、「はくたか」の乗車人員は約11万人で、普通列車は2万867人。合計で約13万人だったため、それと比較すると今年は81%も乗車人員が減少した形になります。

 ただ北陸新幹線の延伸開業、在来線特急「はくたか」廃止による利用者の大幅減少は想定内のことで、「-81%」は注目すべきところではないでしょう。

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コメント

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4件のコメント

  1. 特急廃止で使用しなくなった車両はどこかに売却したのでしょうか?JR西日本の他に自社でも保有していましたよね?

    • 〉山崎様

      その通り、JR西日本へ渡されてます(同一車種ですからね)。

  2. あと、新潟県内エリアでJR線の他、北越急行線も含めたフリーきっぷ(2日有効)をJRで出てますしね(^.^)。これが効き目だったりして(^^ゞテヘ。

  3. 御回答ありがとうございます。
    やむを得ないとはいえ、自社で特急列車運行のの企画ができなくなったのは若干残念ですね。