犯人は撮り鉄? なぜ「タイガーロープ」を嫌うのか
なぜ撮り鉄は「タイガーロープ」を嫌うのか
安全に線路の保守作業を行うため、必要な「タイガーロープ」。なぜ撮り鉄はそれを嫌うのでしょうか。
理由はとても明快です。「タイガーロープ」は車両を綺麗に撮影するうえで、邪魔になるからです。特に新しい「タイガーロープ」は黄色が目立つことから、嫌悪する人もいます。
列車が先頭から最後尾まで、図鑑の写真のように綺麗に収まった鉄道写真は「編成写真」と呼ばれ、「鉄道写真のブツ撮り」と表現する人もいます。「ブツ撮り」は写真業界の用語で、簡単にいえばカタログに載せるような商品写真の撮影です。
商品写真に邪魔なものが映り込んでは台無しです。そのため「編成写真」においては邪魔なものが入っておらず、とにかく車両が綺麗に写っているものを良しとするひとつの価値観があります。その価値観に従うと、列車の前に張られた「タイガーロープ」は邪魔でしかないとして、しばしば一部の撮り鉄が暴走するわけです。
しなの鉄道は先述の事件の際、公認非公式Twitterで次のようにつぶやいています。
「今回の件はマナー以前の話です。また線路は公表している時刻表以外にもたくさんの列車が走ります。撮り鉄のみなさんには改めて安全な場所からの撮影をお願いしたいと思います。本当に、今回の件は非常に残念です」
鉄道ファンの大部分も「非常に残念」と思っているでしょう。こうした行為をする撮り鉄は、一部の人です。しかし1960~70年代の「SLブーム」時なども同様の事例が起きており、いまに始まったことではありません。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
最近気乗りしない為に控えてるとはいえ自分も鉄道撮影や録音を趣味にしている者だが、鉄道にはタイガーロープを始め、信号機、電化区間の架線や架線柱、遮断機、速度標識などといった設備があって当たり前であり、これらを「邪魔」と断罪するのは鉄道そのものを邪魔と称するに等しいと思う。正常な思考をしている物はそれをひっくるめて理解した上で構図なども気にせず撮影しているのであって、理解せずただ特定の車両を最も理想とする構図で撮影したいが為に設備を邪魔と称して撤去するのは最早撮り鉄ではなく、正常な思考の出来ない人の形をした何かでしかない。
そもそも、設備を撤去したところで鉄道撮影の構図や車両の好みは十人十色で正解なんか無いし、撮影した本人が良いと感じたらそれで成立してるのであって、雑誌などで活躍される自称「ベテラン鉄道ファン」や「鉄道ファンを公言する著名人」の方々は撮影した角度や構図を偉そうに他人に指摘する必要も無い。
本来は季節の空気を五感で感じながら1人でもの静かに楽しむものだったはずだが、桜の木伐採や臨時特急まほろば号の件も含めて、このような振る舞いをする人間によって鉄道を趣味にする者達が益々破滅に向かっている気がしてならない。
あのね、鉄道マニア達を弁護はしないけどね、息子は詐欺?みたいな言い方止めたら?俺だって珍しい列車の写真撮るし、
何も鉄道撮影だけではない。風景写真の撮影でも花を千切るのも、木を切るもの、撮影者の前に割り込んでくるもの、マナーの悪いのが増えたと思います。その為にすべてのカメラマンが白い目で見られるのはありがた迷惑である。
何も鉄道撮影だけではないです。風景写真撮影でも花を折るのも、木を切るもの、人の前に入り込むものもマナーの悪い人がいます。撮影地ではその人たちと同じ様に白い目で見られてしまいます。アナログカメラからデジカメに移行してからの今では誰も彼も簡単に写真が撮れるし、金もあまりかからないようになったのが要因かと思われます。
鉄道側があらかじめ撮影好適ポイントを明らかにしておいてそちらに撮り鉄を動員すればよいのだが、、、