二子玉川「発展の3フェーズ」 私鉄の雄・東急が目指すもの

私鉄の経営は鉄道のみならず、沿線開発とセットで行うビジネスモデルが古くから行われてきました。そうした歴史を持つ私鉄のひとつ、東急電鉄の沿線ではいま、二子玉川駅周辺が大きく発展しています。かつては景勝地だったというその場所に、東急はどのような青写真を描いているのでしょうか。「3つのフェーズ」があるというその発展について、同社の担当者にお話をうかがいました。

なぜ東急のお膝元に高島屋が?

 新興の中間富裕層に目をつけて出店されたのでしょう。その頃の田園都市線沿線には都市部で働く比較的裕福な層が住み始めていました。それまで我が社は、沿線の開発に気を取られていました。東急が沿線開発を推進していたら、その要である二子玉川に一夜城のように高島屋さんができていたという(笑)

 余談ですが、東急は高島屋さんの土地買収に関する情報を持っていませんでした。しかし、「タマタカ」と呼ばれる高島屋さんのおかげで、結果的に二子玉川の知名度は飛躍的に上がっています。

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お話をうかがった東急電鉄都市創造本部 開発事業部 事業計画部統括部長の東浦亮典さん(2015年2月、ジャッカル金城撮影)。

■そして「第3のフェーズ」は何でしょう?

 私どもが運営する商業施設「二子玉川ライズ」(以下ライズ)ができた2011年です。ライズ第1期がオープンしたのは2011年、第2期も含めたグランドオープンが2015年4月。高島屋さんの逆側である東口に完成しました。

 その計画が明らかになった当初は高島屋さんも警戒していたといいますが、いまは友好的な関係を築いています。それは、高級なラインナップは高島屋さん、カジュアルは東急が担うという暗黙の棲み分けができているからです。ライズがオープンしてからも高島屋さんの売り上げが激減したという話は聞いていません。ということは、ライズができて二子玉川全体のマーケットが大きくなったといえるのです。

 また、業務用立地の開発にも力を入れました。オフィスビル計画があり、そこに企業の誘致を進めました。2015年夏には楽天さんの本社がこちらに移転します。

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