駅の乗り換え、便利にしたのはひとりの女性 きっかけは子連れ時の苦い経験

オリンピックで東京の交通はどうなるべきか

 来るべき2020年の東京オリンピックに向け、いま、ナビットが急ピッチで進めているのは「のりかえ便利マップ」と駅構内図の「多言語化」です。オリンピックに向けて海外からの旅行者が極端に増えることが予想され、現在ナビットが提供しているサービスでは対応しきれないことは明らか。そこで、福井さんは現在のサービスを都合12か国語に変換して提供できるよう、準備を進めている最中といいます。

 なお福井さんは現在、オリンピックの交通政策審議会の会員に任命されており、世界規模のイベントの一翼を「交通」という側面から担う立場になっています。

 ひとりで汗をかきながら「のりかえ便利マップ」を作った頃から20年。路線、乗客、駅。これから2020年のオリンピックに向けて、東京の交通を取り巻く環境はさらに変化していくことでしょう。

「バリアフリー情報の収集も始めています」(福井さん)

 オリンピックと同時に開催されるパラリンピック。その裏でナビットも、密かに活躍しているかもしれません。

【了】

Writer: 太田優翔

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