新幹線教材が好評 小学生に高い教育力 その理由とは?
「新幹線」には学級経営上のメリットも
子どもたちが好きな「新幹線」は教材に適しているほか、学級経営上でも大きなメリットがあるといいます。集団行動が苦手だったり、ほかの授業にはあまり関心を持てない子どもでも、新幹線を教材にすると“ヒーロー”になることがあるのです。
「『発達障害』に代表される学習に対して何らかの困難さを持っているお子さんでも、新幹線には興味を示してくれることが多いです」(谷教授)
実際にこの教材を使ったところ、そうした子どもが大活躍。グループのほかの子どもから頼りにされ喜んでいた、という声が小学校の教師から届いているとのこと。そして新幹線の教材を通し、発達障害を持つ子どもたちが周囲との関わり合いを持つことで、そうしたことが改善される可能性も「充分期待できる」(谷教授)といいます。
TOSSでは今後、教材の追加や、それを教育の現場に活かすためのセミナー展開などを考えているそうです。
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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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