バブル時代は肩パッド 時代を映すCAの制服

1951年登場の初代から現在の10代目まで、CAの制服が展示されているJAL「スカイミュージアム」。その10種類の制服が並んだ場所には、制服とともに“時代”と“歴史”を見ることができました。

なぜ制服が憧れの的になるのか?

 1996(平成8)年誕生の8代目は、稲葉賀恵さんのデザイン。ここで初めて帽子が廃止されています。格式高いイメージよりも親しみやすさが前面に出されているのは、バブル崩壊後の世相を表しているのかもしれません。2004(平成16)年誕生の9代目は、8代目のマイナーチェンジです。

Large 20150922 01
左から順に8代目、9代目、そして現在使われている10代目の日本航空制服(2015年8月、下山光晴撮影)。

 そして2013(平成25)年、ケイタマルヤマの手によって現在の10代目が誕生しました。濃紺に配されたコーポレートカラーの赤が、洗練された雰囲気です。実際にそれを着用するCAさんたちの意見を取り入れているのもポイントで、「ワンピースなので、ウエストからシャツが出ることを気にせず動ける」「スカートの後ろにタッグが入っているので足さばきがラク」「生地に伸縮性があるので動きやすい」など、現役CAのあいだでかなり評価が良いとか。

 デザイン性の高さ、ロゴマークやコーポレートカラーを随所に用いた「会社の顔」としての役割、そして動きやすさ。どの側面から見ても完成度の高い10代目は、ひとつの到達点といえるかもしれません。

「制服は会社の顔なので、いつ誰に見られてもいいように、清潔感と統一美を心がけて着ています。また、素晴らしいデザイナーさんがデザインしたものなので、最高の状態で見せられるように、着こなしにも気を配っています」(元CA、日本航空広報部の新井さん)

 制服が憧れの的になるのは、ただデザインが美しいという理由だけでなく、代々のCAさんたちによる、そうした並々ならぬ努力があったからなのでしょう。

 ちなみに、制服は基本的に約10年で改定されるとのこと。11代目はいったいどんな制服になるのか、いまから楽しみです。

【了】

Writer:

1973年神奈川生まれ。小学生男子2人の母。幼い頃に電車が好きだった息子たちの影響で鉄道の魅力に目覚め、『子鉄&ママ鉄の電車ウオッチングガイド』『子鉄&ママ鉄の電車お出かけガイド』(枻出版社)を出版。読売新聞(都民版)にてコラム「ママ鉄の電車ウオッチ」連載中。

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 誤:「スカートの後ろにタッグが…」

    正:タック

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 都市に迫るロシア軍の「弾道ミサイル」が“空中で木っ端みじん”になる瞬間をウクライナ軍が公開 追尾から撃墜まで詳細に
  3. 海自艦がロシア海軍の「超静かな潜水艦」を確認!浮上航行する姿を捉えた画像を防衛省が公開
  4. 海自潜水艦 アメリカ海軍の“歴戦の揚陸艦”を標的に魚雷発射! 実弾演習で巨大な水柱があがる瞬間を公開
  5. 旅客機の右エンジンに「侵入者」が直撃! 離陸直後に“炎が吹き出す”戦慄映像が公開される
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  3. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開