初代振り子車両381系電車、12月に紀勢線から完全引退へ

10月末をもって、紀勢線の特急「くろしお」から引退した初代振り子車両381系。そのラストランと乗車ツアーが12月に実施されます。

珍しい“白浜駅通過”も

 カーブで車体を傾けることによって遠心力を相殺し、乗り心地を悪化させることなくカーブをより高い速度で通過できるようにする「振り子装置」。それを初めて実用化し、1973(昭和48)年にデビューした381系特急形電車が2015年10月30日(金)、大阪方面と紀伊半島方面を結ぶきのくに線(紀勢本線)の特急「くろしお」から引退しました。

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2015年10月30日で特急「くろしお」から引退した381系電車(2014年9月、恵 知仁撮影)。

 しかし381系のきのくに線走行が、もう終了したわけではありません。12月5日(土)と6日(日)、JR西日本とそのグループ会社である日本旅行が、きのくに線で381系電車を使った「ありがとう381系 きのくに線」ツアーを実施します。

 JR西日本によると、37年間続いたきのくに線における381系の営業運転は、それがラストランになる予定とのこと。381系は1973年の登場当初、名古屋駅と長野駅を結ぶ中央本線の特急「しなの」でデビューしたのち、1978(昭和53)年に特急「くろしお」へ投入されました。

 381系きのくに線ラストランのダイヤは、12月5日が天王寺発10時47分頃で、新宮着が16時20分頃。12月6日が新宮発12時50分頃、天王寺着が18時06分頃です。

 また、このラストランに乗車できる「ありがとう381系 きのくに線」ツアーでは、海が見えるビューポイントでの徐行、ほとんどの列車が停車する白浜駅の通過、車両展示会などを楽しむことが可能。日本旅行で11月4日(水)の15時から発売されます。

 登場から40年以上経過している381系電車、現在は岡山駅と米子・出雲市駅方面を結ぶ特急「やくも」で、最後の活躍を続けています。

【了】

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

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