【今日は何の日?】急行「きたぐに」火災 鉄道車両の防火、進む契機に

11月6日、鉄道車両の防火対策が進むきっかけになった、急行「きたぐに」の火災事故が発生しました。

 1972(昭和47)年の11月6日。北陸本線の福井県内、敦賀駅と南今庄駅のあいだにある北陸トンネルを走行していた大阪発青森行きの急行「きたぐに」で火災が発生。死者30人、負傷者700人以上を出す大惨事になってしまいました。

 北陸トンネルは1万3870mという長大トンネルです。その入口から5000m以上入ったところで列車が火災により停止したため、トンネル内に煙が充満。そして脱出も困難といった悪条件が重なり、被害が大きくなってしまいました。

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2013年1月に運行を終了した急行「きたぐに」(2012年1月、恵 知仁撮影)。

 この事故を教訓に、国鉄は「火災発生時は停車」という規定を、長大トンネル内では基本的にそのまま走り抜けることに変更。また鉄道車両の難燃化・不燃化の基準が改定されるなど、この「北陸トンネル火災事故」は、鉄道車両の防火対策が推し進められる大きなきっかけになりました。

【了】

【地図】長さ13870m 長大な北陸トンネル

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コメント

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2件のコメント

  1. 45年前の痛ましい事故ですが、この当時は昔ながらの客車の寝台列車であり、火事を引き起こした食堂車(オシ17)も石炭レンジを使っていたので添付画像の581系ではありません。他に『きたぐに』の画像はなかったのでしょうか? 正しい関連画像の掲載をお願いしたい。

  2. その3年前にも北陸トンネルで寝台特急「日本海」が火災を起こしたのですが、この時は機関士の機転で列車はトンネルを脱出してから停止し、大事には至りませんでした。ところが国鉄はこの事故から学ぶどころか規程違反として当該機関士を処分。3年後の「きたぐに」では規程通りに列車をトンネル内で停車させた結果大惨事を招いたのでした。