東急電鉄がベンチャー支援 求む非鉄道的発想
東急電鉄が、自社線沿線で新規ビジネスを行うベンチャー企業を支援します。鉄道会社で初というこの取り組み、背景にはある意図が存在していました。
3社の支援を決定、業務提携も視野に
東急電鉄は2015年11月11日(水)、セルリアンタワー東急ホテル(渋谷区)において、ベンチャー企業のビジネスを支援する「東急アクセラレートプログラム」の最終審査会を開催。3社を支援先として選びました。
「東急アクセラレートプログラム」は、設立からおよそ5年以内のベンチャー企業を対象として、東急線沿線の利便性を高める新規事業を募集するもの。選ばれたベンチャー企業は、東急グループの店舗や施設などで新規事業の市場テストを行えるほか、テストの内容によって東急電鉄との業務提携も検討されます。
東急電鉄は今年7月から企業の募集を開始。117社から応募があり、うち8社が書類選考などを経て最終審査に進んでいました。
この日の最終審査会では、各社がプレゼンテーションと質疑応答を実施。当初は「東急賞(賞金109万円)」「渋谷賞(同42万8000円)」の2社を選ぶ予定でしたが、全体のレベルが高く、急きょ「二子賞(同25万円)」を追加。合計3社が東急電鉄による支援企業に選ばれました。ちなみに、賞金額は数字の語呂合わせです。
なぜ大手の私鉄が、このようなベンチャー企業の支援を行うのでしょうか。
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