東急電鉄がベンチャー支援 求む非鉄道的発想

45700

 今回の受賞企業が考えるビジネスアイディアとは、どのようなものでしょうか。

Large 151112 tokyu 02
「東急アクセラレートプログラム」最終審査会の授賞式(2015年11月11日、末吉史樹撮影)。

「東急賞」を受賞したABEJAの事業は、AI(人工知能)で人間の顔を識別する技術を応用。例えば、来店者のカメラ映像から性別・年齢や行動を読み取り、ビッグデータとして蓄積。店舗運営などのマーケティングに活かすことを目指します。

「渋谷賞」を受賞したアクアビットスパイラルズは、バス停やスーパーなど、街中のさまざまな場所でスマートフォンをかざすと、検索なしで自動的に関連情報が得られるシステムを提案しました。

「二子賞」を受賞したサステイナブルエネルギー開発は、鉄道の高架下を活用したバイオマス発電や野菜栽培など、循環型社会を見すえたビジネスを展開する予定です。

「東急アクセラレートプログラム」では今後、2015年12月から支援プログラムを開始。その結果によって、2016年4月から東急電鉄とベンチャー各社との業務提携などの検討が行われるとのこと。東急線沿線で、近いうちに「鉄道会社らしくない」新しく便利なサービスが体験できるかもしれません。

【了】

Writer: 末吉史樹

小学校の校庭横をブルートレインが走り、上空をF4「ファントム」が飛ぶ環境で育つ。旅とグルメを愛し、各地の温泉やおいしい食べ物には目がない。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。