安さが売りは過去の話? 夜行バス最新事情
快適性のカギはシート その進化にある背景
夜行バスの快適性は、その大部分が乗客の座るシートによって決まります。名鉄バス(名古屋市)は2014年12月から導入している新型車両に、「プレミアムワイド」と呼ばれる快適性にこだわったシートを装備しました。
「プレミアムワイド」は、座面幅が従来のシートから約10cm拡大され、長時間座っていても疲れにくい点が特長です。また、新型車両は座席のフットレストを貫通させ、前席下の奥行空間を広げることで、従来車両よりも足が伸ばしやすくなりました。
この「プレミアムワイド」のシートですが、名鉄バスと共に開発したメーカーが、それをベースにした夜行バス用シートを製作。他社へも販売を始めました。
現在、そのシートは神姫バス(兵庫県姫路市)・関東鉄道(茨城県土浦市)・奈良交通(奈良市)・とさでん交通(高知市)などのバス会社が採用を開始。これにより、全国各地で夜行バスのシートが一気にグレードアップし始めています。
先日東京から京都まで高速道夜行バスで往復しました。夜行バスは初めてで、行きは3列シートで隣の席ともカーテンで仕切られプラバシーの点では良かったのですが、やはり腰を曲げて寝るのはちょっと辛かった。おかげで寝不足。しかし帰りは観光でさんざん歩き回って疲れていたせいか、普通の4列シートでしたが腰の痛みもなんのその、すぐに爆睡状態で目覚めたらもう都内に入っていました。 夜行バスで快適に寝るには日中に運動でもして疲れておくのが正解かもしれませんね。
だいぶ少なくなったとはいえ、未だに4列シートで夜行バスを運行している事業者があります。
他人と相席になった場合、睡眠という無防備の状態を未知 の客とべったり過ごすしかないというのは、贅沢になった現代のニーズと合うはずもありません。いびき、歯ぎしり、肩によりかかられる……そういう「攻撃」を受けた場合、我慢するか隣席の客を起こすしかないのです。
ただ、4列シートの車を投入せざるを得ない事業者もあると思います。
無理に3列車を導入して、収支が悪化して撤退というのでは元も子もありません。
それならば、希望する乗客対しては、「相席なしサービス」(一人二席)を積極的に提供することで、4列車でも3列車を超えるサービスが提供できるのではないでしょうか。
詳しくは自分のサイトに書いてあります。
高速路線バスの「一人二席」を考える
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