京都の技で天井に金箔飾り 特急「丹後の海」2編成目登場 丹鉄
京都丹後鉄道の特急車両「丹後の海」に、まもなく2編成目が登場。今回の車両は、京都表具協同組合とのコラボが行われています。
京都の伝統産業とコラボレーション
京都府北部などを走る京都丹後鉄道(丹鉄)は2015年12月21日(月)、水戸岡鋭治さんの設計・デザインによる新しい特急車両「丹後の海」について、12月26日(土)から第2編成の運行を開始すると発表しました。
今年11月13日にデビューした第1編成からの変更点は、車内の装飾品です。編成を構成する2両のうち自由席車両のパブリックスペース天井部分に、お椀型の金箔飾りを設置。車内にある48枚の額絵や、窓枠などに施された組子細工のデザインも変更されています。
一般に曲面への「箔押し」は難しい技術とされますが、「丹後の海」第2編成の装飾品については、京都表具協同組合が制作に全面協力。箔と箔の継ぎ目を綺麗に揃え、接着と表面のコーティングに自然素材の「膠(にかわ)」を使用して化学変化を抑えるなどの工夫がなされました。
この第2編成は12月26日(土)から、福知山駅で京都・大阪方面のJR特急と連絡する「たんごリレー号」などとして走り出します。丹鉄は「本金箔の空間は運気が上昇するといわれ、縁起のよい空間の中で、鉄道の旅をお楽しみいただけます」としています。
「丹後の海」は丹鉄が沿線自治体の補助により、JR京都駅と「海の京都」と表現される京都府北部地域を結ぶ特急として、既存の「タンゴ・ディスカバリー」車両2編成(4両)を改造して製作。車両のデザインは、その「海の京都」がイメージされています。
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