羽田の増便、どう実現? 迫る必要性

羽田空港、強みを活かして発展できるか

 世界において技術の最先端を走る日本ですが、現在、“首都圏の空の玄関口”羽田空港から海外への就航数は17カ国25都市に限られています。

 しかし都心から15kmという立地上の優位性を活用し、より多くの都市へネットワークを展開することで、ビジネスの可能性を広げることができるでしょう。

 また、羽田空港における国内線の路線網は日本最大で、48都市・49路線に就航しているため、その国際線の路線網を強化することは“地方と諸外国とのつながり”を発展させることにもなります。24時間運用であることも羽田空港の特徴です。

 羽田空港の周辺地域では2020年へ向けて、訪日外国人旅行者の受け入れ体制整備が進められています。新しい宿泊施設の建設が始まっているほか、大田区では個人宅の空き部屋などを宿泊施設として貸す「民泊」を認める条例案も可決されました。

 また、多摩川沿いのエリアや旧羽田空港の跡地に新しく商業施設を開発するなどの計画も具現化してきており、数年後、羽田空港は大きく発展しているかもしれません。

【了】

Writer: 宮下裕子(航空&旅ライター)

航空・旅ライター。1986年徳島県生まれ、羽田在住。大学はアメリカへ留学し、在学中に各国を旅した経験がある。現在は会社に勤務しながら、航空や旅を中心としたテーマで書籍やムック本などへの執筆活動を行う。

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コメント

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3件のコメント

  1. 米帝軍が未だに占領し続けている「橫田空域」の存在を無視して議論を行ってもムダだ!

  2. 成田へのアクセスが最初から良かったら、すでに羽田の国際線は廃れていたはずだろうに。何を今さら。
    日本の航空行政には「ハブ空港」(私の認識は乗り継ぎ空港)という概念が無かったのかもしれない。日本各地方空港からのハブ機能は仁川に奪われた。羽田をハブにしたいなら、発着数を数倍に増やせなければ無理だろう。無理だから作ったのが成田だったのではないのかな? 地方空港に掛ける予算をムダ金と見る人もいるが、成田と羽田両方に投資するのもムダと思う。

  3. 横田空域のお話がありますが、富士山周辺も危険な山岳波があることは有名になってほしい
    詳しくは英国海外航空機空中分解事故を検索
    横田空域を避けたとしても関西・九州方面は難あり?