首都高湾岸線、渋滞緩和なるか 東京港トンネル一般部開通へ

臨海副都心と大井を結ぶ、首都高湾岸線の東京港トンネル。これに並行して国道357号のトンネルも建設が進められており、2015年度中にまず西行きから開通する予定です。湾岸線の渋滞緩和、実現なるでしょうか。

渋滞も必然な首都高湾岸線、東京港トンネル

 2016年1月20日(水)、首都高速道路株式会社は「高速湾岸線(東行き)臨海副都心出口の仮移設のお知らせ ~臨海副都心出口の立体化整備を実施します~」というリリースを発表しました。2月23日(火)の朝5時から来年度(予定)まで、臨海副都心出口の立体化整備に伴い、現出口は有明JCT側に仮移設されます。

 この臨海副都心出口の立体化整備は、臨海副都心と大井を結ぶ国道357号東京港トンネルの整備に合わせたものです。

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お台場側から見た東京港トンネルの完成イメージ(画像出典:関東地方整備局・川崎国道事務所)。

 あまり知られていませんが、現在、首都高湾岸線東京港トンネルの両側に、並行して東京港トンネルの一般部(国道357号線)が建設中です。国道ですから料金は無料。すでに西行きのトンネルは貫通しており、現在は東行きが掘削されています。これが完成すれば、首都高湾岸線の東京港トンネルをネックとする渋滞は、かなり緩和されるでしょう。

 首都高湾岸線は、1日あたり最大で約20万台という膨大な交通量をさばく物流の大動脈です。東京港トンネルは、その最大のボトルネック。特に西行きの渋滞が恒常的です。

 この首都高湾岸線・東京港トンネルは海底トンネルですから、必然的に下り勾配から上り勾配へと変化し、速度低下による「サグ渋滞」が発生しやすい構造です。しかもこの区間は、並行する国道357号線が途切れており、海を渡るには首都高を使うか、「東京ゲートブリッジ」のある東京港臨海道路を迂回しなくてはなりません。これでは渋滞するのも当然です。

 国道357号線は、約40年前に計画が決まりましたが、未だに海によって分断された5か所の未開通区間があります。なかでも完成が望まれていたのが、この東京港トンネル部。その開通が迫っているのは、実に喜ばしいことです。

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コメント

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6件のコメント

  1. 東京港トンネルの必要性は田舎者の私でもはっきり解りますが、台場・有明地区の立体整備の必要性はとんと理解できません。
    片側3車線の湾岸線の側動が2車線もあるんだから、既に十二分でしょ?

    大体ゲートブリッジは何の為に造ったの?
    観光目的ですか?

    他にお金をかけるべき道路はいくらでもあると思います。

    • その通りですね。
      台場や有明地区の立体整備よりも多摩地区の調布保谷線の整備や千葉市内の渋滞緩和を目的にする圏央道(Кэн-о Шоссе)大栄JCT~松尾横芝ICの開通及び東側区間の4車線化、上信越自動車道や舞鶴若狭道の4車線化などそっちの整備が必要なように感じます。
      特に舞鶴若狭道の4車線化は中国道の宝塚トンネルの渋滞を緩和するのに効果があり、山陽道の混雑緩和にも役立てるでしょう。
      ましてや中央環状品川線が開通し、湾岸線の混雑は大幅に減っているからそちらをやるべきではないかと思います。

    • 同意。
      首都高+立体部+側道!?⁉ 2車線あれば側道でなく普通に一般道です。充分です。トンネルは必要でしょうけど、立体部は不要。不足なら一般道部の車線増を。

      浮いたカネで圏央道や上信道などの片側1車線区間すなわちボトルネックを解消する方が、道路「ネットワーク」の機能向上策として妥当と思いますけどね。地代の高いところに必要以上のもの作るよりも同じ予算で効果高いんじゃない?

  2. R357の江戸川区~浦安市を結ぶ舞浜大橋は先に東行き(上流側)が開通して,対面通行でした。同じようになるんでしょうかね。東京港前後の首都高が掘割なので,R357西~東線の連絡道路もできず,同じ方式はできないでしょうが。首都高の設計成果品の情報開示したらどうでしょうか。

  3. 一部開通へ

    って書いてますけど、開通するプレスリリースとか確認したんですか?

  4. 観光目的ではありません、将来第二湾岸となります。
    第二湾岸で検索。