6年半ぶり運転再開へ 台風災害で不通の名松線 出発式実施 JR東海

台風災害で、一時はバスへの転換も考えられた名松線の家城~伊勢奥津間。6年半の時を経て、再びそこに列車が走り出します。

バス転換の方針も

 JR東海は2016年3月2日(水)、三重県津市内を行く名松線の家城~伊勢奥津間17.7kmについて、3月26日(土)のダイヤ改正に合わせて運行を再開。出発式を実施すると発表しました。

 場所は、名松線の終点である伊勢奥津駅。運行再開後の初列車である同駅9時35分発の松阪行き普通列車に合わせて、9時10分から実施される予定です。式典には沿線自治体や運輸局、JR東海関係者が出席しテープカットなどを行うといいます。

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名松線の終点、伊勢奥津駅。同線は名前の通り、当初は松阪と伊勢奥津ではなく、名張を結ぶ予定だった(2006年10月、恵 知仁撮影)。

 名松線の家城~伊勢奥津間は、2009(平成21)年10月に台風による災害で不通に。同区間では再び自然災害が発生する可能性が高いことから、JR東海は当初、鉄道の運賃体系を維持したまま同区間をバスへ切り替える方針を示しました。

 これに対し、地元は鉄道による存続を要望。そして津市が線路周辺の水路整備を、三重県が治山事業を担当し、JR東海が鉄道を復旧、運行するという協定が結ばれて今回、同区間へ6年半ぶりに列車が再び走り出すことになりました。

【了】

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