日本初のコンビ型機、沖縄の空へ カジキマグロ2本から5本 RAC

国際線の大型旅客機以上を誇る機内

 機体の製造は、カナダの小型機名門メーカーであるボンバルディア社。世界で300機以上も運航されているDHC8-Q400がベースで、プロペラ機にもかかわらずジェット機に近い速度で飛行が可能です。沖縄には南大東、北大東など沖縄本島からかなりの距離がある離島もあり、飛行時間の短縮にもなります。

 客席に目を向けると、座席数は従来機の39席から50席と11席増加。RAC社の路線は昨年の平均搭乗率が74.9%とコミューター路線にしては需要が高く、11席増えたことにより「満席で乗れません」という事態も減ることになりそうです。さらに、シートピッチ(座席の前後間隔)も36インチ(91cm)と国際線の大型旅客機より広く、長寿県の沖縄県に向いた“年配者に優しい飛行機”ともいえるでしょう。

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国際線の大型旅客機よりシートピッチが広いDHC8-Q400CC(2016年3月、チャーリィ古庄撮影)。

 DHC8-Q400CCは2016年4月15日(金)より那覇~久米島、奄美大島、石垣、与那国へ就航。その後も順次、拡大される予定になっています。

【了】

Writer: チャーリィ古庄(航空写真家)

1972年生まれ。軽飛行機の操縦資格を持つ旅客機専門の航空写真家。主に国内外の航空会社、空港などの広報宣伝写真、航空雑誌の撮影などを行っている。旅客機関連の著書、写真集は20冊ほどあり。世界で最も多くの航空会社に搭乗したギネス世界記録を持つ。Canon「EOS学園」航空写真教室講師。

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