東京メトロに短い「3両編成」が残るワケ もう必要なくない? 「1駅だけの支線」で未だ健在

東京メトロ千代田線の綾瀬~北綾瀬間では、都内の地下鉄としては珍しい3両編成の列車が存在します。しかし、今は走らせる意義が薄れてきた存在。今後どうなるのでしょうか。

千代田線「北綾瀬支線」に残る3両編成

 東京メトロ千代田線の綾瀬~北綾瀬間には、都内の地下鉄としては珍しい3両編成の列車が走っています。同区間では10両編成の列車も走るようになったものの、なぜか未だに3両編成が使われています。今後どうなるのでしょうか。

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東京メトロ千代田線の綾瀬~北綾瀬間で運用される3両編成(画像:写真AC)。

 綾瀬~北綾瀬間はわずか約2.1kmで、全区間が地上にあります。現在、旅客案内上は千代田線の一部となっているものの、「北綾瀬支線」とも呼ばれます。もともと北綾瀬駅の北側にある綾瀬車両基地への引き込み線として設けられた路線です。

 千代田線の開業時から、住民から要望があった場合に綾瀬車両基地への引き込み線に新駅を設置することが想定されていました。そして実際に要望が上がったため、綾瀬~霞ヶ関間の開業から8年後の1979(昭和54)年に北綾瀬駅が開業した経緯があります。

 長らく綾瀬~北綾瀬間を往復する3両編成の列車が発着するのみでしたが、北綾瀬駅のホームが延伸されて10両編成が乗り入れ可能となり、2019年3月から代々木上原方面への直通運転が開始されています。

 こうして、北綾瀬駅は一躍「座れる始発駅」の地位を獲得しました。ただ、綾瀬~北綾瀬間のピストン列車も残り、この列車に3両編成が充当されています。

 北綾瀬駅はホームの延伸工事後も、環七通り北側の駅出入口や、駅から「しょうぶ沼公園」に直接出られるエレベーターなどの整備が進められてきました。駅の利用者数も増加傾向にあり、2023年度の一日平均の乗降人員は4万648人となっています。

 2025年6月にはさらに、北綾瀬駅とデッキで直結する大型商業施設「三井ショッピングパーク ららテラス北綾瀬」が開業する予定です。

【画像】今後は大化け!? これが「北綾瀬」駅前の開発イメージです

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