東京メトロに短い「3両編成」が残るワケ もう必要なくない? 「1駅だけの支線」で未だ健在

東京メトロ千代田線の綾瀬~北綾瀬間では、都内の地下鉄としては珍しい3両編成の列車が存在します。しかし、今は走らせる意義が薄れてきた存在。今後どうなるのでしょうか。

10両編成に統一しないの?

 現在運行されている3両編成は、元々は東西線で運行されていた05系10両編成を短縮した車両。北綾瀬支線への転属にあたり、大規模なリニューアル工事が施工されています。短区間しか走らないにも関わらず、17インチワイド型の液晶モニタが全ドア上に2台ずつ設置されたほか、ワンマン運転にも対応しています。

 かつては、丸ノ内線の中野坂上駅から分岐する方南町駅までの「方南町支線」3.2kmでも、3両編成がピストン運転を行っていました。この方南町駅も北綾瀬と同様、ホーム延伸工事が行われ、新宿方面に直通する列車が運転されるようになった後、3両編成は姿を消しています。北綾瀬支線の3両編成もいずれ姿を消すのでしょうか。

 東京メトロによると、北綾瀬支線で3両編成を残す理由は「北綾瀬~綾瀬間の運行本数確保のため」(広報部)とのこと。今後については「綾瀬駅0番線を活用し、引き続き3両編成の列車による運転を継続していきます」と話します。

 ちなみに北綾瀬支線の3両編成は、総合研修訓練センター(東京都江東区)に移された上で訓練車としても使われているそうですが、訓練車として使用することが3両編成を残している要因ではなく、あくまでも運行本数確保のためとしています。

 今後もしばらくは、短い区間を往復する3両編成を見ることができそうです。

【画像】今後は大化け!? これが「北綾瀬」駅前の開発イメージです

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