元在来線最速電車、伊豆でのんびり列車に JR東日本「IZU CRAILE」登場

かつて在来線で最も速かった電車が、伊豆の海などを眺めながら「あえてゆっくり行く」観光列車へ生まれ変わります。沿線の味覚を楽しめるサービス、また海を満喫できる座席、おしゃべりを堪能できる座席など、4両編成それぞれ個性をもった車両が特徴です。

4両編成、それぞれ個性を持つ車内 海を満喫できる席も

「伊豆クレイル」は4両編成で、座席車3両、カウンターを備えたラウンジ車1両の構成です。

 1号車は2種類の2人用座席を用意。海側になる伊豆急下田駅へ向かって左側の面には水平線を満喫できる窓を向いたカウンター席が、山側の面には向かい合わせの席が配置されます。

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「伊豆クレイル」の車内。左上から時計回りで1~4号車(2016年4月20日、恵 知仁撮影)。

 2号車は物販カウンターとラウンジです。食事や飲み物の提供、伊豆エリアにちなんだ伝統調味料や加工品といった「伊豆の楽しさ・おもしろさを感じていただける」(JR東日本)商品の販売が行われる計画です。

 3号車は海側にコンパートメント席(半個室)が並び、気兼ねなく話に花を咲かせられるグループ旅行向けの車両。各コンパートメントの入口には四季に応じた暖簾がかかり、季節感が演出されます。

 4号車は「ひとりからグループまで気軽に利用できる」(JR東日本)という一般的な特急列車に近い、回転式リクライニングシートと固定式ボックスシートの構造です。また各車両のインテリアは、「和モダンをベースに、伊豆の豊かな自然を感じる心地よい空間」をデザインしたといいます。

 車内で提供される料理は、女性に人気という東京・目黒のフレンチレストラン「モルソー」の秋元さくらオーナーシェフが監修。詳細はまだ決まっていないそうですが、「美しく華やかな見た目で心が躍る」「意外な組み合わせで驚きと楽しさがある」「親しみやすく刺激的な味で嬉しさが続く」をモットーに、自然豊かな伊豆の食材を使った四季折々のオリジナルメニューが楽しめるとのこと。

 この新たな観光列車「伊豆クレイル」は快速、全車グリーン車指定席の扱いで、1号車と3号車は旅行商品としての販売。4号車は一般的な列車と同じように、駅の「みどりの窓口」などできっぷを購入することができます。

 運行は2016年7月16日(土)から9月末まで、毎土休日を中心に実施する計画。10月以降については決まり次第、発表される予定です。

【了】

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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