青森の積雪のヤバさ一目瞭然 「信号機に手が届きます」!? 着雪で見づらいケースも
140cmの積雪とはどのようなものでしょうか。
知事も「災害」との認識
大雪に見舞われている青森県。列車に運休が生じる、除雪が追い付かないなど、人々の生活にも影響が出ています。同県の宮下知事が2025年1月4日(土)、「今回の豪雪は災害だ」と述べたほどです。
青森市内でも140cmの積雪を観測しているといいますが、これがどのくらいすごいことなのか一目で分かる写真がXへ投稿されています。
1月5日(日)、信号機ファンのBOOSTさんが市内で撮影したのは、ほぼ目線の高さにある歩行者用信号機。「信号機が手に届くレベル」とのことです。
歩行者用信号機は道路構造令により、2.5m以上の高さに設置するよう定められています。仮に青森市の信号機が地上2.5mに設置されているとした場合、積雪が140cm(1.4m)ですから、雪面から信号機までは1.1mということになります。手が届くのも納得の状況です。
このほかBOOSTさんは、車両用信号機に積雪してしまっている様子も投稿。従来、雪国の信号機は着雪面を減らすという理由から、縦向きに設置されてきましたが、近年主流となっている小型信号機はフードがないこともあり、横向きで設置されるケースが増えています。
もちろん冬季の積雪を考慮して、下向きに角度をつけるといった工夫がなされていますが、大雪や正面から吹き付ける吹雪に見舞われると積雪は避けられません。加えて小型信号機は光源がLEDのため熱をほとんど発せず、従来の電球タイプと異なり表示面にまで着雪してしまうという懸念があります。冬季は警察官や自治体の職員などが長い棒を使い、信号機の雪下ろしをする光景もしばしば見られます。
対策として、表示面に電熱線を内蔵した信号機も設置されています。とはいえ設置される環境や気象条件によって積雪・着雪状況は大きく異なり、いずれの策も解決の決定打とはなっていないのが現状です。
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