「静岡最南端-新東名」直結のスゴさ 全線開通する「金谷御前崎連絡道路」が超便利だった! 伸びしろまだまだ!?

静岡県が整備を進めてきた「金谷御前崎連絡道路」の最終区間がまもなく開通します。新東名をはじめとする県内の東西幹線から、やや離れた静岡最南端の地へ通じる南北の高規格道路。移動が劇的に改善されそうです。

延伸開通で国道1号バイパスへ接続!さらに「新東名」へ

 3月29日、倉沢ICから国道1号バイパス「菊川IC」までの3.3kmが開通します。金谷の市街地を経由することなく国道1号バイパスに直結できるようになり、移動は段違いに快適になることでしょう。

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金谷御前崎連絡道路の南の終点、地頭方IC。御前崎港の臨港道路と直結している(乗りものニュース編集部撮影)。

 さらに今回の開通で、金谷御前崎連絡道路は新東名とも連絡を果たします。菊川ICからさらに国道1号バイパスを東へ1区間進み、大代ICから国道473号の現道を1kmほど北上すれば、新東名の島田金谷ICに着きます。

 国道1号バイパスは今回の開通にあわせ、ボトルネックとなっていた大代ICから東の「新大井川橋」前後が3月7日に4車線化されます。

 しかし、大井川西岸の菊川IC-大代IC間は暫定2車線のまま残されます。また、大代ICからの国道473号現道も普通の2車線国道で、静岡県が拡幅を進めているものの、まだまだ時間がかかりそうです。

 国道1号バイパスの菊川IC-大代IC間については、トンネルが2本あり、4車線化にはコストの壁が立ちふさがっています。国土交通省は「金谷御前崎連絡道路の開通後の状況を見て(4車線化工事を)判断する」(浜松河川国道事務所)というスタンスをとります。

 そもそも実は、金谷御前崎連絡道路の国道1号バイパスー新東名間も、構想としては存在するのですが、具体化に至っていません。今回は「なんとか新東名までつながる」というのが実際のところでしょう。

 静岡県は金谷御前崎連絡道路の今回の開通について「陸・海・空のネットワークが形成される」とアピールしています。SNSではサーフィンなどの海のレジャーの利便性向上に期待する声も。

 県によると、御前崎港の主な取扱い貨物は現在、完成自動車と自動車部品がメインで、輸出する自動車の積出港としての側面があります。一方、コンテナ貨物については2023年をもってRORO航路が休止となり、前年比で12.9%減になるなどしています。また静岡空港の搭乗者数も、コロナでの急減から徐々に回復し、2023年度に約51万人となったものの、コロナ前の約74万人には至っていません。

 金谷御前崎連絡道路が接続する国道1号バイパスから新東名までの暫定的な部分の改良は、まさにこれからの陸(地域産業)、海(御前崎港)、空(静岡空港)の発展にかかっていそうです。

【これは便利!】「金谷御前崎連絡道路」走ってみた(地図/写真)

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