「静岡最南端-新東名」直結のスゴさ 全線開通する「金谷御前崎連絡道路」が超便利だった! 伸びしろまだまだ!?

静岡県が整備を進めてきた「金谷御前崎連絡道路」の最終区間がまもなく開通します。新東名をはじめとする県内の東西幹線から、やや離れた静岡最南端の地へ通じる南北の高規格道路。移動が劇的に改善されそうです。

爽快! 茶畑を高架橋で突っ切る「金谷御前崎連絡道路」

 静岡県が整備を進めてきた地域高規格道路「金谷御前崎連絡道路」の最終区間3.3kmが、2025年3月29日(土)に開通します。最初の事業化から38年を経て、約25kmの金谷御前崎連絡道路が概成し、地域の南北移動が劇的に改善しそうです。

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金谷御前崎連絡道路における現在の北の終点、倉沢IC。3月29日に国道1号バイパスの菊川ICまでが開通する(乗りものニュース編集部撮影)

 金谷御前崎連絡道路はその名の通り、新東名や国道1号が通る島田市金谷と、静岡最南端の地がある御前崎港をつなぎます。新東名高速、国道1号バイパス、東名高速という県内3大東西軸から、やや離れた御前崎へ連絡する“南北軸”です。

 路線としての終点は、太平洋に突き出た御前崎の半島部の根本を横切る国道150号ですが、そこから大きな臨港道路で御前崎港まで直結しています。東京-大阪のど真ん中に位置する「重要港湾」として整備された御前崎港のインフラの充実度を感じさせるものがあります。

 さて、国道150号に接する地頭方IC(牧之原市)から、金谷御前崎連絡道路を北上してみました。

 この道路は、茶畑が広がる牧之原台地を突っ切るように北へ延びます。暫定2車線ですが、拡幅の余地は存分にある規格の高さで、しばらく信号もありません。

 ただ途中、東名の相良牧之原ICに接続する牧之原ICの前後だけは開通が早かったためか、“街なかの道路”の雰囲気となり、信号に出くわします。ずっとノンストップで走れると思っていると、ちょっと危険な感じもしました。

 その後は再び高規格の自動車専用道の趣となり、牧之原台地を横切っている東海道新幹線のトンネルの上を、高架橋でまたぎます。高度はかなり高く、爽快な眺めです。

 そうしているうちに現在の終点、倉沢IC(菊川市)へ到着。ここでは東へ延びる、これまた快適な静岡空港のアクセス道路に直結していますが、さらに北上して金谷を目指すには、ここから国道473号の現道を使わなくてはなりません。

 この国道473号の現道は狭く、JR金谷駅の裏手に拡がる段丘から平地への勾配を緩和するため大回りするような線形となっていて、走りづらさは否めません。金谷の市街地も信号が多く混雑しがちです。

 その苦労も、3月29日まででオサラバです。

【これは便利!】「金谷御前崎連絡道路」走ってみた(地図/写真)

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