横浜の「魔の交差点」が大変化! 盛大にズレた“変則6差路”を2025年度“4差路化” 渋滞に終止符なるか?
横浜市が2025年度の道路局予算概要を発表。そのなかで、栄区の「笠間」交差点を2025年度中に改良するとしています。
そりゃ渋滞するわ! 超変則6差路を“フツーにします”
横浜市が2025年1月31日、来年度の道路局予算概要を発表。そのなかで、栄区の「笠間」交差点を2025年度中に改良するとしています。
笠間交差点は、東西方向の環状4号線(県道)に、戸塚方面、本郷台駅方面、鎌倉(小袋谷)方面、大船駅方面の道路が一挙に集まる交通の要衝です。バス停名の「笠間十字路」のほうが通りがいいかもしれません。
ここは極めて変則的な6差路となっており、日本損害保険協会の「全国交通事故多発交差点マップ」では、2023年度に人身事故件数で神奈川県内ワースト3位という事故も頻発している交差点です。
変則的な6差路というのは、6本の道が一か所に集まるのではなく、南北方向の道路がややズレて通っていることです。そのため、実質的には「十字路が短い間隔で3つ存在」しており、それぞれに信号があることなどから慢性的に渋滞しています。
改良工事では、3つの十字路がつくる三角形のうちの一辺、大船駅方面(南西)-本郷台駅方面(北東)の道を塞ぎます。そのうえで交差点東側は環状4号線の車線を増設し、4車線+戸塚方面への右折レーンを確保。これにより交通の流れを改善して渋滞の緩和を図るとしています。
また、既存の大きな歩道橋は撤去され、環状4号線のみをまたぐコンパクトな歩道橋に変更されます。その後は電線共同溝、無電柱化などを進め、全ての工事完了は2028年度の予定です。交差点の切り替え後も信号の数は変わりませんが、道路の形状や通行形態が大きく変化します。
現在、この交差点を横切るように、圏央道の一部となる「横浜環状南線」の地下トンネル工事が進んでいます。笠間交差点の改良は、この横浜環状南線の整備に合わせて進む一連の街路整備事業のひとつです。
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