「鉄道×バス」40年来のライバルがついに“共同経営”へ!? 「どっち乗ってもOK」継続 独禁法の特例認可

JR東日本盛岡支社と岩手県北自動車(岩手県北バス)は2025年2月17日、岩手県内の盛岡―宮古間で、両社の鉄道とバスの“共同経営”が認可されたと発表しました。

英断? 山田線の並行バスに鉄道のきっぷで

 JR東日本盛岡支社と岩手県北自動車(岩手県北バス)は2025年2月17日、岩手県内の盛岡~宮古間で、両社の鉄道とバスの“共同経営”が認可されたと発表しました。

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106バス(左)と山田線の列車(画像:岩手県北バス/乗りものニュース)。

 同区間では、JR山田線の盛岡~宮古間のきっぷで、岩手県北バスの「106特急・急行バス」(106バス)に乗車できるようにする実証実験が2024年4月から行われていましたが、2025年4月以降、2030年3月末まで継続となります。

 盛岡~宮古間は山田線と、国道106号をゆく都市間バス「106バス」が並行しています。後者は1978年に運行を開始し、並行する鉄道(山田線)に対しバスが競争力を発揮した、全国でも先駆的な事例として知られる存在です。今も本数ではバスが鉄道を圧倒していますが、新型コロナ禍を経て両者の経営環境は厳しさを増しています。

 そこで国交省は、地域の輸送を担う交通機関の経営力強化を目的とした選択肢の一つとして、同業者間での経営統合や共同経営を推進しています。従来は独占禁止法により禁止されていましたが、両社は特例認可を申請し、今回、“共同経営”が認められました。これは「事業者の合併等によらず、企業形態をそのまま維持しつつ、複数の事業者が共同で、運賃・路線・ダイヤ等の設定を行うことにより、乗合バス事業等の経営を行うこと」と説明されています。

 これまでの盛岡~宮古間の取り組みでは、鉄道の普通運賃は1980円、バスは2100円という運賃体系を維持しつつ、鉄道の1980円のきっぷでバスに乗ることなどを可能にしていました。バス乗車が有効になるきっぷは、盛岡~宮古間(上盛岡駅、山岸駅、上米内駅を除く)を有効区間とするJRの乗車券類です。

 

 2024年4月から1月末までの実績では、JR乗車券類でバスを利用した人は1日平均で約34人。その8割程度が直通(盛岡~宮古)の需要で、下り(宮古行き)よりも上り(盛岡行き)の方が2割程度多いとのこと。JRは「公共交通の利便性向上につながった」、岩手県北バスは「盛岡~宮古間の地元利用に加えて、発着地が仙台や首都圏のお客さまも多く、当初の想定以上に首都圏など県外からのニーズがあることがわかりました」とコメントしています。

 両者は向こう5年の共同経営期間の中で、「鉄道とバスの効率的なダイヤ設定や、各駅に対応するバス停留所の整理等を実施し、公共交通の更なる利便性の向上に取り組んでまいります」としています。

【どういうこと!?】JRローカル線とバス「共同経営」の概要(画像)

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