退役直前! シュワちゃんも“スゴい乗り方をした軍用機” 最終飛行式典に使われた1機が博物館所蔵へ「レア映像」も!?

ウィングズ・オーバー・ザ・ロッキーズ航空宇宙博物館は、2025年8月2日、アメリカ海兵隊に所属していたAV-8B「ハリアー II」が博物館に展示されるまでの過程を収めた動画を公開しました。

2026年には海兵隊から全機が退役予定

 アメリカ・コロラド州にあるウィングズ・オーバー・ザ・ロッキーズ航空宇宙博物館は2025年8月2日、アメリカ海兵隊に所属していたAV-8B「ハリアー II」が博物館に展示されるまでの過程を収めた動画を、公式YouTubeチャンネルに公開しました。

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AV-8B「ハリアー II」(画像:アメリカ海兵隊)

 同機は、第231海兵攻撃飛行隊に所属していた機体で、2025年5月29日にノースカロライナ州チェリーポイント基地で行われた、同部隊によるハリアー IIの最終飛行式典にも使用された1機です。

 式典後、このハリアー IIはコロラド州オーロラにあるバックリー宇宙軍基地へと移送され、そこで博物館展示に向けた非武装化処理が実施されました。

 動画は、この非武装化の様子から始まっており、射出座席の作動に使われる火薬類や、キャノピー分離用の爆薬など、すべての爆発物が取り外される様子が映されています。その過程では、キャノピーや射出座席が実際に取り外される、非常に珍しい映像も収録されています。

 また、兵装関連の機器や、政府が保持を望む機密部品も取り外されたほか、博物館内での液体漏れを防ぐため、バッテリー、油圧液、オイル、燃料などの危険物も除去されていました。

 さらに、輸送のために主翼と胴体を分離する様子も動画に収められており、こちらも大変貴重な映像となっています。

 2025年現在、アメリカ海兵隊のハリアー IIは、F-35Bへの更新に伴い退役の最終段階に入っており、2026年中には完全退役が完了する予定です。前述の第231海兵攻撃飛行隊も、2025年9月に解隊予定で、その後はF-35Bの配備と訓練の進行に応じて再編される見込みです。

 なお、ハリアー IIといえば、垂直・短距離離着陸機(V/STOL機)の代表格でもあり、映画『トゥルーライズ』では、ハリー・タスカー役のアーノルド・シュワルツェネッガーが同機をホバリングさせながらビルの高層階の窓に現れるという印象的なシーンでも知られています。

【次の仕事先】博物館に行くために主翼を外される「ハリアー II」(画像)

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