日英協力「次期戦闘機だけじゃないぞ!」 イギリス企業が日本の大手造船企業とタッグを組んだ! 作るのは自衛隊向け“特殊な上陸艇”
ついにその正体が明らかに!
日英企業がタッグを組んだ一大プロジェクト
ジャパン・マリン・ユナイテッド(JMU)とイギリスの船舶設計企業BMTは2025年2月27日、自衛隊で運用される新型揚陸艇である「機動舟艇」を建造する契約を防衛装備庁と結んだことを発表しました。
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機動舟艇は、自衛隊の車両や人員を離島に展開させるための輸送艇です。岸壁などが整備されていない小さな島に部隊を展開する際の「足」となる重要な装備です。今回の発表では、この機動舟艇について、両社がタッグを組んで設計・建造する高速輸送艇「Caimen-Japan Fast Landing Craft(ケイマン・ジャパン高速上陸艇)」が採用されたことが明らかにされました。
同船は、全長約30m、幅約8mというサイズながら、2両の重量級車両を輸送できるほか、航行速度は20ノット(約37km/h)以上という性能を持つといいます。最大の特徴はそのデザインです。艦首部分は船体が3つに分かれている「トリマラン(三胴型)」ですが、実は船体後部は通常の船舶と同様の単胴型になっているというのです。
この「トリバウ・ハル」と呼ばれる特殊な船体構造により、広大な車両搭載デッキのサイズ、高速性能や航行時の安定性、浅瀬での取り回しの良さといったメリットがあるとのことです。
機動舟艇は、2026年度に最初の1隻が自衛隊に引き渡され、最終的に2027年度までに合計4隻が就役する予定です。なお、運用は3自衛隊の共同部隊である「自衛隊海上輸送群(仮称)」が担うこととなっています。
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