米旅客機に対して伊空軍が緊急発進“超接近”した映像などを公開 なにが起きていた!?
ローマまで案内した伊空軍。
アメリカン航空機で「安全上の懸念」
イタリア空軍は2025年2月24日、ローマのレオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港に緊急着陸したアメリカン航空292便をエスコートする映像を公開しました。
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アメリカン航空292便は2月23日、ニューヨークからインドのニューデリーに向かっていた途中に、「安全上の懸念」のため緊急着陸したと当初発表されました。
アメリカの報道によると、安全上の懸念とは、「電子メールで爆破予告を受けた」ことだったそうで、アメリカン航空機は、緊急の飛行ルートを変更。北大西洋条約機構(NATO)のCAOC(統合航空作戦センター)から機体を誘導するため、同空域を担当するイタリア軍機が緊急発進し、対応したようです。
公開された映像や画像では、エスコートしているイタリア空軍のユーロファイター「タイフーン」が尾翼近くに接近する様子やヘッドアップディスプレイ(HUD)から同機を監視する様子などが収められています。
かなり近距離まで接近した理由は、報道によると、事件が起きている可能性がある旅客機の場合、機内から見えない位置から外部の確認を行うことになっているからとのことです。仮に低空でドアを開け、何らかの爆発物を投棄した場合などに備えるといった目的があります。
なお、アメリカン航空292便は、機体に異常がないことが判明したため、24日にインドに向け出発したとのことです。
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