山手線2020年春すべて新車に 現在の車両は中央・総武緩行線へ
JR東日本が、山手線の新車導入計画を発表。2020年春には、すべて新型車両になる見込みです。また現在の車両は、別の路線で「第二の人生」を送ります
およそ20年周期で新型に
JR東日本は2016年6月8日(水)、東京都心を走る山手線用車両の新造計画を発表。新型車両のE235系電車を量産して2017年春頃から投入し、「東京オリンピック」が夏に開催される前の2020年春には、全車両をこの新型にする予定であることを明らかにしました。
山手線では2015年11月30日、E235系の「量産先行車」1編成が営業運転を開始。現在、同線を走っているE235系はこの1編成だけですが、2017年春以降、その「量産車」が順次デビューします。
新たに投入されるE235系の車両数は、11両編成が49本の合計で539両。なお、E235系の「量産車」はその「量産先行車」の仕様を踏襲して登場しますが、新たに異常時情報などについて2言語(日英)放送対応、情報提供装置における4言語(日英中韓)表示対応が行われます。
またこれに伴い、山手線を現在走っているE231系電車500番台は、新宿駅や秋葉原駅を経由して東京を東西に走り、三鷹駅(東京都三鷹市)と千葉駅を結ぶ“黄色い帯”の中央・総武緩行線へ場所を移し、引き続き使用される予定です。
E231系500番台は、2002(平成14)年4月に山手線で営業運転を開始。2005(平成17)年4月に、山手線はすべての車両がこのE231系500番台に入れ替えられました。予定通り2020年春に引退となれば、都合18年間にわたって同線を走ったことになります。
ちなみに、そのさらに前に山手線で使われていた205系電車は、1985(昭和60)年3月から2005年4月まで同線を走行。山手線の車両は近年、およそ20年周期で入れ替わっている形です。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
そんなに廃車しないで
〉予定通り2020年春に引退となれば、
E235系1編成11両のうち、1両はE231系の改造転用ですよね? この場合も引退の扱いなんですかね?
まるで式年遷宮のようなw
日本の今 今がよけりゃ先のことは考えない。 わかちこわかちこ
となると、拝めるのは今年いっぱいかな?
何か寂しい。