搭乗ゲートが微粒子分析 爆発物探知システムのデモ実施

爆発物の有無を3秒程度で探知するゲート型のシステムが試作され、2016年5月、中部国際空港でデモが実施されました。

読み取り部で微粒子を採取、3秒程度で分析

 日本信号が、伊勢志摩サミット開催日を含む2016年5月25日(水)から5月28日(土)までのあいだ、中部国際空港(愛知県常滑市)の旅客ターミナルで「ゲート型爆発物探知システム」のデモンストレーションを実施しました。

 このシステムは、日本信号と日立製作所、山梨大学が共同で2012年に試作したもの。デモンストレーションは中部国際空港主催のもと、日本信号と日立製作所が参加しました。

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「ゲート型爆発物探知システム」のイメージ(写真出典:日本信号)。

 ゲートには爆発物の有無を3秒程度で探知できる、質量分析技術を用いた爆発物探知装置が内蔵されています。搭乗券として使われるICカードや携帯端末を読み取り部にかざした際、高速の気流がそれらに付着した微粒子を採取。吸い込まれた微粒子はゲート内部で、サイクロン方式でもって空気と遠心分離され、質量分析装置に送り込まれ、分析されます。

 日本信号は、今回のデモンストレーションを足掛かりにして、「ゲート型爆発物探知システム」の実用化に向けた開発を積極的に進めていくとしています。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. 実用化されれば北米でのHands-upポーズの検査やら 屈辱のSSSSなども無くなるんでしょうか…?