「最も多く盗まれたクルマ」4年連続同じに… 保険金支払い額は上昇 1件あたりの金額と上昇理由は
日本損害保険協会が、「自動車盗難事故実態調査」の結果を発表しました。
埼玉県で件数増
日本損害保険協会は2025年3月3日、「自動車盗難事故実態調査」の結果を発表しました。

この調査は、2000年度から自動車の車両本体盗難や車上狙いの実態を調査しており、今回で26回目です。損害保険会社21社が、期間内に被害に対し保険金を支払った件数を計上しています。
車種別だと、トヨタ「ランドクルーザー」が4年連続でワースト1でした。2024年は688件発生しており、全体の27.5%を占めます。車両本体盗難被害の4台に1台以上が「ランドクルーザー」となっています。
以下、盗難が多かった車種は、トヨタ「アルファード」(289件)、トヨタ「プリウス」(235件)、レクサス「LX」(109件)、レクサス「RX」(89件)と続きます。
過去3年の推移を見ると、盗難全体の件数は減少傾向ですが、ワースト10車種の合計割合は上昇傾向です。つまり、盗難被害が特定の車種に集中する傾向が強まっているといえます。
都道府県別の件数を見ると、1位愛知(515件)、2位埼玉(357件)、3位千葉(261件)でした。埼玉は12年ぶりに都道府県別の車両本体盗難の支払件数ワースト3にランクインしました。
車両本体盗難の1件あたりの支払保険金は、2023年と比較して約20%上昇し、281.5万円に。協会によると、上昇要因は、盗難上位車種がフルモデルチェンジした結果、高機能な安全装置が装備され車両価格が上昇したためと分析しています。
車上狙いは、トヨタ「プリウス」が52件でワースト1に。以下、トヨタ「ランドクルーザー」(43件)、トヨタ「アルファード」(31件)、トヨタ「ハイエース」(24件)、メルセデスベンツ(17件)という結果でした。
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