「型破りだけど確かに便利だ…」な民間航空機、マジで実現しちゃう!? 実現“一歩前進”のハイスペック機の全貌とは

日本でも使い道ありそうな感じ!

民間版「オスプレイ」?

 イタリアの航空機メーカーであるレオナルド・ヘリコプターズが日本時間2025年3月17日、同社が開発を進めている民間航空機「AW609」で、実用化における不可欠なプロセスである「型式証明」発行のための飛行試験許可「型式検査承認(TIA)」の取得をFAA(アメリカ連邦航空局)より完了したと発表しました。このAW609は、これまで実用化された民間航空機にはなかったコンセプトを持つ機体です。

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AW609(画像:レオナルド・ヘリコプターズ)。

 AW609は世界初の民間向け「ティルトローター機」として開発中の機体です。「ティルトローター機」はエンジンの方向を飛行中に変えることで、ヘリコプターのように垂直離着陸も可能ながら、旅客機をはじめとする固定翼機に匹敵する高速巡航を実現できます。なお、この「ティルトローター機」として最も広く知られているモデルが、V-22「オスプレイ」です。

 レオナルド・ヘリコプターズは公式SNSで「垂直飛行の未来に革命を起こすことに一歩近づいた」としており、今回のFAAの承認に感謝の意を表明しています。なお、この機がTIAの認可を受けたのち、これから取得を目指す「型式証明」は、そのモデルが一定の安全基準を満たしているかどうかを国・エリアごとに審査する制度です。クリアすれば、あとはメーカーが機体ごとに検査を実施するだけで、それぞれの国で運用可能になります。民間機の量産化・実用化において、この証明を得ることは“不可欠”とされています。

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