“ステルス機用”巡航ミサイルの発射に成功! しかし搭載予定のF-35購入は米国が却下 使い道は?

元々載せる予定の機体が手に入らない状態。

F-35の機内に収容する予定のミサイルだった

 トルコ産業技術省は2025年3月21日、空中発射型の巡航ミサイルSOM-Jの発射実験に成功したと発表しました。

Large 20250327 01

拡大画像

F-16に搭載されたSOM-J(画像:メフメット・ファティフ・カシル 産業技術大臣公式Xより)

 実験はF-16戦闘機に搭載された状態で実施。発射されたSOM-Jは、標的艦に設置された目標に命中し、その精度の高さを証明しました。

 トルコの防衛産業研究開発研究所が開発したこのSOM-Jは、対艦攻撃などを想定し、元々F-35戦闘機のウエポンベイに収まるように設計されたものでした。F-35の開発中、トルコは導入予定国に名を連ねており、共同開発パートナーとして多額の資金を拠出していました。

 ところが2019年、トルコがロシアから対空ミサイルシステム「S-400」を購入した関係でF-35計画から排除され、現在に至るまで同機を購入できていません。

 しかし、トルコではほかに、国産ステルス戦闘機としてKAANや「キジレルマ」ステルス無人偵察機を開発中で、将来それらの機体にSOM-Jを搭載する予定があるようです。

【画像】代わりの機体? これが、トルコが開発中のステルス戦闘機です

最新記事

コメント