広島‐島根の県境に新トンネル建設へ 中国地方の“背骨”貫く国道54号トンネル、別線整備が「妥当」
国道54号の赤名トンネル区間は、別線整備が妥当と判断されました。
老朽化が進む赤名トンネル
国道54号の赤名トンネルが老朽化していることから、新たに別の道路を造る方針が決まりました。

国土交通省中国地方整備局松江国道事務所は2025年3月、有識者による会議を開催。赤名トンネルの老朽化対策として、別線整備ルートが「妥当」と判断されたと発表しました。
国道54号は、山陽の広島市中区と山陰の島根県松江市を結ぶ「陰陽連絡国道」の一つです。中国地方の“背骨”に相当する広島県三次市と島根県飯南町の境には、赤名峠が位置していますが、国道はここを長さ約600mの赤名トンネルで通過しています。
ただ、この赤名トンネルは、1964(昭和39)年9月の開通から60年が経過。松江国道事務所によると老朽化が著しく、緊急点検やメンテナンスによる長期規制など、地域の生活に影響を及ぼしているといいます。
検討された別線案の延長は、トンネル部を含む約2.9km。現トンネルを避け、西側に並走する形で通します。道路の幅は10.5mで、2車線と片側に歩道を整備します。トンネル部も現行よりゆったりとした10.0mにする計画です。
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