「え…伝説の超音速旅客機『コンコルド』さん、退役したのになぜ飛んでるんですか?」 ロンドン→NYを爆速フライト…その経緯とは
世界中の航空機を追跡できるサイト「フライトレーダー24」に、驚きの光景が広がりました。2003年に全機退役した伝説の超音速旅客機「コンコルド」の機影が、再度出現したのです。
エールフランスについでBA機も出現!
2025年4月1日、世界中の航空機を追跡できるサイト「フライトレーダー24」に、驚きの光景が広がりました。2003年に全機退役した伝説の超音速旅客機「コンコルド」の機影が出現したのです。

同サイト上でこの便は、ロンドン発ニューヨーク行きの「ブリティッシュ・エアウェイズ9999便」の便名で運航され、同社仕様機「G-BOAG」により運航されています。なお、実際の「コンコルド」はブリティッシュ・エアウェイズとエールフランス航空2社のみに導入され、実際にブリティッシュ・エアウェイズの「コンコルド」はロンドン~ニューヨーク線でも運航され、目玉路線のひとつでした。
コンコルドの全長は62.19m、翼幅は25.56m。巡航速度はマッハ2(時速にして約2200km)が打ち出され、パリ~ニューヨーク間を従来機の約半分となる、3時間30分程度の時間で結ぶというものでした。同社によるとコンコルドの最速大西洋横断記録は1996年2月7日のニューヨーク発ロンドン行きで、2時間52分59秒でフライトしたそうです。ちなみに、同路線の時刻表上における飛行時間は約7時間です。
しかし燃費などの経済性の悪さや2001年9月11日にアメリカで発生した同時多発テロ事件、そして2000年に発生したエールフランス航空便での墜落事故などの要因を受け、2003年に全機退役することになりました。
今回「フライトレーダー24」に出現した「コンコルド」は、同サイト上で世界1位の追跡数を記録。フライトは3時間30分ほどで、ロンドン・ヒースロー空港に着陸しています。フライトでは、巡航速度が2500km/hを超える場面も見られました。
しかし、この機体が本当にフライトしているわけではなく、同サイト上で往年のフライトを再現した、遊び心ある「エイプリルフールネタ」です。なお今回のフライトを担当した「G-BOAG」は2025年現在、アメリカ・シアトルにある航空博物館「ミュージアム・オブ・フライト」に展示されています。
ちなみに、現地時間1日には「エイプリルフールネタ」として、エールフランス航空の「コンコルド」も、同サイト上に機影が出現しています。
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