なんという見た目… 巨大な“帆”2本搭載の「LNG運搬船」建造へ 東京ガス向け 商船三井
商船三井は2025年4月10日、東京ガスの子会社である東京エルエヌジータンカーに長期用船される新造LNG(液化天然ガス)運搬船に、風力補助推進システム「ウインドチャレンジャー」を2基搭載することで合意したと発表しました。
巨大な“帆”横並びで2基屹立
商船三井は2025年4月10日、東京ガスの子会社である東京エルエヌジータンカーに長期用船される新造LNG(液化天然ガス)運搬船に、風力補助推進システム「ウインドチャレンジャー」を2基搭載することで合意したと発表しました。

ウインドチャレンジャーは商船三井が開発した“硬翼帆”と呼ばれる風力補助推進システムで、いわば帆の現代版です。繊維強化プラスチック製で伸縮し、最大高さ約49mまで伸ばせます。風力で推進を補うことにより、燃料消費量や温室効果ガス排出量の削減効果が見込まれています。
LNG運搬船へのウインドチャレンジャー搭載は世界で2隻目ということですが、ばら積み船としては2隻竣工済み、今後7隻竣工予定と、導入が進んでいます。ただ今回のLNG船の特徴は、船首付近の甲板に、このウインドチャレンジャーを横並びで2本備えるのが特徴です。
本船は全長294.9m、幅46.4mと大型です。韓国のハンファ・オーシャンで建造。竣工は2026年の予定です。
商船三井は、「世界最大のLNG船主として、世界的に需要が高まるLNGの海上輸送における環境負荷低減に積極的に取り組み、脱炭素社会の実現に貢献してまいります」としています。
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