東洋イチの「15連トラス鉄橋」ついに見納めカウントダウン!? 国道1号「新・伊勢大橋」いよいよ桁の架設始まる
国土交通省 北勢国道事務所が国道1号「伊勢大橋」の架替え工事に伴う新設橋の桁架設を開始したと公式Xで発信。開通当時「東洋一」とも言われた壮麗な15連のトラス橋が、見納めになる日が近づいているようです。
東洋イチのトラス橋の横で新たな橋、架設開始!
国土交通省 北勢国道事務所が2025年4月7日より、国道1号「伊勢大橋」の架替え工事に伴う新設橋の桁架設を開始したと公式Xで発信。開通当時「東洋一」とも言われた壮麗な15連のトラス橋が、見納めになる日が近づいているようです。

伊勢大橋は三重県桑名市、揖斐川に長良川が合流する区域にかかる長さ約1106mの橋。15連の「下路ランガートラス橋」からなり、支間長(橋脚と橋脚の間隔)は1934(昭和9)年の架設当時で“東洋一”といわれました。戦時中はアメリカ軍の攻撃目標ともなり、数か所に機銃掃射の跡も残ります。
しかし80年以上を経て老朽化し、片側2車線で渋滞していることから、2015年に架け替え事業がスタート。「国道1号 桑名東部拡幅」(延長3.9km)の事業名で、現橋に並行して4車線の新たな橋を建設中です。
それから10年、河川内に林立した橋脚に、いよいよ橋桁を架設する工事が長良川側から始まりました。
新たな橋は現橋より約30m下流に建設され、南海トラフ地震で想定される5mの津波にも耐えられるよう、現橋より桁下高が約3.5m上がります。また、3か所の主要渋滞箇所を解消し、三重県内国道平均の約6.4倍に相当する渋滞損失時間を大幅に低下させる計画です。
新しい伊勢大橋は、トラスのない鋼製の箱桁橋となります。なお、長良川と揖斐川を分ける「背割堤」(中堤)から伊勢大橋の真ん中へ、トラスに横穴を空けたように丁字で接続している県道桑名海津線も、下流へ延伸する形で新たな伊勢大橋に接続します。
片側1車線では?