成田への最短路「北千葉道路」計画が始動!「外環接続部」で動きアリ 未事業化区間も“先手”で準備
外環道と成田空港を最短で結ぶ高規格道路「北千葉道路」の外環接続部の事業が、本格的に始まります。
起点JCT付近で設計・用地買収
外環道と成田空港を最短で結ぶ高規格道路「北千葉道路」の外環接続部の事業が、本格的に始まります。

北千葉道路は、千葉県の市川市と成田市を結ぶ国道464号のバイパスです。延長は約43kmで、外環道と成田空港を結ぶ最短ルートを形成します。
このうち鎌ケ谷市から成田市にかけての約30kmはすでに開通しています。特に北総線・京成成田スカイアクセス線に沿って千葉ニュータウンを貫く区間は、信号や急カーブがなく走りやすい道路が続きます。また、東側の成田空港付近(成田市大山)までの3.7km区間は、建設が進んでいます。
一方、西側の外環道から鎌ケ谷市までの区間は未開通です。このうち事業化されているのは、市川市堀之内の外環道・北千葉JCT(仮称)から、JR武蔵野線を越えた市川市大町までの「市川・松戸」区間3.5km。地上に本線4車線と副道からなる一般道(一般部)を整備し、さらに地下トンネルや高架で4車線かつ有料の自動車専用道路(専用部)を造ります。
ちなみに2018年開通の外環道には、北千葉JCT(仮称)の場所に北千葉道路の分岐ランプがすでに一部できています。ただ、半地下構造の外環道から地下で北千葉道路(専用部)をつなげるには、大断面のトンネルを要するなど「高度な技術」が求められるとされています。
2025年1月には、国土交通省関東地方整備局とNEXCO東日本関東支社が、地元住民を対象に説明会を開催。そして2025年度は、調査設計や用地買収などが行われます。北千葉道路の国交省の2025年度当初予算は12億円です。
また、この東側の市川市大町~鎌ケ谷市初富の未事業化区間では、千葉県による先買いが始まりました。先買いとは、公有地の拡大の推進に関する法律(公拡法)に基づき、都市計画区域内などに土地を所有する人が届け出や申し出をした場合、自治体などが土地の買い取りを優先的に協議できる制度です。この区間も事業化に向けて着々と準備が進んでいるようです。
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