東海道新幹線「新駅」と対岸を直結 高速ICも超便利に 相模川で進む「ツインシティ橋」計画とは

圏央道のICや、誘致を目指す新幹線新駅のアクセス道路にもなる神奈川県道410号湘南台大神伊勢原線「ツインシティ橋」(仮称)の事業が進行中です。

圏央道の寒川北ICと接続

 神奈川県内で、圏央道のICや、誘致を目指す新幹線新駅のアクセス道路にもなる県道410号湘南台大神伊勢原線「ツインシティ橋」(仮称)の事業が進行中です。どのような道路なのでしょうか。

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ツインシティ大神地区の県道410号開通区間(画像:神奈川県)

 県道410号は、湘南台駅に近い藤沢市湘南台の国道467号から西へ進み、圏央道の寒川北ICと直結。さらにそこから相模川を渡り、国道129号(八王子街道)と直交した後も西進し、県道22号横浜伊勢原線と合流して伊勢原市の国道246号(上北ノ根交差点)に至る計画延長約16.1kmの幹線道路です。

 このうち未開通の相模川を渡る区間では、ツインシティ橋の計画が進んでいます。

 橋名の「ツインシティ」は、県が相模川両岸の寒川町倉見地区と平塚市大神地区で進めている開発計画です。ツインシティ橋で両地区を結び、まちづくりを一体的に行います。

 東側の倉見地区では、2013年に寒川北ICが開通し、東海道新幹線の新駅誘致も目指しています。県は、この新駅を県央・湘南地域の「南のゲート」、橋本駅付近(相模原市緑区)にできるリニア中央新幹線の神奈川県駅(仮称)を「北のゲート」と位置付けて、全国との交流・連携の窓口を形成していく方針です。

 西側の大神地区では、いち早く区画整理が進み、大型商業施設「ジ アウトレット湘南平塚」や物流施設などが多数進出。2023年1月には、まちびらきが行われました。

 ツインシティ橋区間の延長は1.2km(うち橋梁部は0.8km)、幅員は25m(同26m)。道路は設計速度60km/hの車道4車線と、両側に歩道を整備します。計画交通量は2万3000台/日です(2040年推計)。倉見側では圏央道をくぐり、JR相模線をまたぎます。

 ツインシティ橋は、今後の交通量増加を見据え整備されるものです。両地区を結び湘南地域やツインシティの新たな東西軸となるほか、相模川に架かる既存の県道22号「戸沢橋」、県道47号「神川橋」の渋滞緩和も期待されています。

 現在は詳細設計などが進行中。着工は2030年度、開通は2037年度の予定です。

【新・東西ルート】ツインシティ橋(仮称)の計画ルートを見る(地図)

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