元「さんふらわあ」から交替! 23年の歴史で初「新造船」デビューの国際フェリー航路 スパ&サウナ&プールつきで大阪―釜山!

大阪と韓国の釜山を結ぶ新造フェリー「パンスターミラクル」が就航。23年間使われた元「さんふらわあ」を置き換えました。内部はかなり“異国”なコンセプトです。

元「さんふらわあ」から交替! 大阪―釜山に新造船が登場

 韓国パンスターグループが大阪―釜山(韓国)航路に投入した新造クルーズフェリー「パンスターミラクル」(2万2000総トン)が2025年4月14日、大阪港国際フェリーターミナルに初めて入港しました。

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大阪港へ入港したパンスターミラクル。2025年4月14日(深水千翔撮影)

 大阪・関西万博も開会し華やいだ雰囲気の中、船内で開かれた記念式典であいさつに立った同グループのキム・ヒョンギョム会長は「今年は日韓国交正常化60周年という節目の年。新たに就航した『パンスターミラクル』が両国国民の交流と友好をさらに深める一助となることを願っている」と期待感を示しました。

「パンスターミラクル」は、これまで運航していた「パンスタードリーム」(2万1535総トン)の代替として、韓国の大鮮造船影島造船所で建造されました。

 引退したパンスタードリームは、旧ブルーハイウェイラインが東京―那智勝浦―高知航路で運航していた元「さんふらわあ くろしお」で、三菱重工業下関造船所が建造しています。こういった経緯もあり、2002年の航路開設以来、初めての新造船となる「パンスターミラクル」の式典には三菱造船の北村 徹会長も招かれていました。

コンセプトはもはや“メルヘン”!?

 船内のデザインを手掛けたのは韓国のインテリアメーカー、ヒュンダイ・リバート(HYUNDAI LIVART)です。「海上の幻想の島」をメインテーマに、朝鮮王朝を象徴する「モダンロイヤルアート(Modern Royal Art)」と、旅客の感性を刺激する「星降る夜(Starry Night)」、そして「幻想(Illusion)」の3つをコンセプトとしたデザインを取り入れています。

 船の玄関口となるロビーの天井には大韓帝国の皇室紋章として徳寿宮石造殿などに使われている「李花紋」を刻印するとともに、夢幻的で幻想的なイルミネーションを船内インテリアに導入しました。

 パンスターグループによると、これらのコンセプトには「宮殿を散策していた韓国王家の王子様が、キラキラと輝くファンタジーな未知の世界の旅から帰ってくるように、『パンスターミラクル』に乗船するお客様が豪華でファンタジーな世界の夢を見たような旅になってほしい」という思いが詰まっているそうです。

 パンスターグループの日本法人サンスターラインの舎野祝光社長は「『パンスターミラクル』は非常に立派なクルーズフェリーだ。この船にはファイブスター(五つ星)級のインテリアや設備を備えている。サンスターラインとして今後もファイブスターにふさわしい質の高いサービスやホスピタリティを提供していきたい」と話します。

【絶対楽しいぞコレ!】新造船「パンスターミラクル」(写真で見る)

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